三重県は3月24日、全国の20~30代の地方移住経験者(UIターン)男女200人を対象に実施した意識調査の結果を発表した。
東京圏一極集中が進む中、国の制度の後押しもあって今後さらに地方移住ニーズの高まりや地方創生の可能性が期待されることから、都市部から地方へ移住した若い世代の視点や移住前後の状況を明らかにするために調査を実施したという。
イメージ画像/Adobe Stock「想定よりも生活費がかかった」14.5%
移住後の理想と現実のギャップについて聞いたところ、「特になし」という回答が最も多かった。
次に多かったのが、物価の高さ。14.5%の人が「都市部よりも地方のほうが生活費が安くなると想像していたが、実際は物価の高さや車の燃料費など想定よりも生活費がかかった」と回答している。
移住前と移住後の幸福度を10点満点で表現すると、移住前は平均6.4点だったのに対し、移住後は平均7点と移住前より高くなっている。
移住のメリットは「自然・家族」
移住のメリットを聞く質問で元も多く「当てはまる」という回答を得たのは、「自然環境が豊かな地域で暮らせる」。
次いで「配偶者、子どもと一緒に暮らせる」「家族と過ごす時間が増やせる」だった。
移住経験者から今後移住を希望している人に対するアドバイスを自由回答で聞いたところ、「悩むよりまずは行動を」「思い切りの気持ちが大事」など後押しする声があった。
一方で、「事前の情報収集が重要」「一定期間滞在したほうがよい」「子どもの学校見学を」など、入念な事前調査を促す声も寄せられている。
移住において重要なポイントとは
三重県は調査結果をうけて、移住において重要と考えられることを次のようにまとめている。
1. 希望する仕事と安定した収入
2. 子育てに必要な施設や環境・支援
3. 家族との暮らし
4. 豊かな自然環境と日常生活に必要な施設とのバランス
5. コミュニティにおける人間関係
6. 企業への就職や起業、農林漁業への新規就農など希望の「仕事探し」をサポート
7. 子育てサポート等
プレスリリースでは、移住先の決定要因など他の調査結果も見ることができる。
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