新型コロナウイルスの各国への感染拡大を受け、株式会社xenodata lab.は、分析レポート「新型コロナウイルスの国内上場企業への影響予測」を3月9日に無料公開した。
同レポートは、ゼノデータ・ラボが提供するSaaS型経済予測AIサービス「xenoBrain」が、日本の上場企業への新型コロナウイルスの影響を、感染拡大国別および業種別に集計したデータをもとに作成したものである。
レポートの内容
専用のURLからダウンロードすることができる同レポート。
例えば感染が拡大する国別のシナリオに関しては、日本の場合だとライブ・イベント中止のシナリオや外食需要減少シナリオ、テレワーク推進シナリオなどに触れている。
自社への影響を調査し戦略を練る経営層・経営企画部門の人や顧客への影響を調査している営業企画・営業担当者、部材価格への影響を調査している調達企画部門・調達担当、与信先企業のリスクを把握している与信管理部門の担当者に適した内容だ。
その他、取引先や投資先への影響を調査し、対策を立案する銀行、保険、証券、アセマネなどの金融機関向け同レポートの分析対象は国内上場企業、2020年3月6日を分析時点とし、97ページに及ぶレポートの目次は以下のとおりである。
01 感染拡大国別日本企業影響ランキング
02 世界的感染拡大時の業界別影響企業ランキング
03 感染拡大国別のシナリオ
・日本
臨時休校実施シナリオ/ライブ・イベント中止シナリオ/外食需要減少シナリオ/マスク需要増加シナリオ/テレワーク推進シナリオ
・中国
団体旅行禁止シナリオ/現地法人生産停止シナリオ/医薬品需要増加シナリオ
・米国
政策金利引き下げシナリオ/巣ごもり消費増加シナリオ
・韓国
韓国半導体需要減少シナリオ
04 国内企業の業界別影響シナリオ
自動車業界/電機業界/半導体業界/鉄鋼業界/精密機械業界/化学業界
経営リスク対策の一助に
ゼノデータ・ラボの将来予測サービス「xenoBrain」とは、AIが経済ニュースや決算情報を自然言語処理技術で解析し、経済事象と経済事象の間の関連性を読み解き、経済および企業の将来予測をリアルタイムで提供するSaaS型AIサービスである。
今日起きたニュースから、次に起こる経済事象、将来的に影響を受ける企業をAIが瞬時に予測することで、金融機関の業務効率化、事業会社の経営意思決定のサポートを実現する。
米ダウ・ジョーンズ社や時事通信社といった大手メディアや、帝国データバンクとの提携により信頼性の高い情報を収集、解析しており、昨年6月より提供開始している。
新型コロナウイルスの感染が各国に広がる中、「xenoBrain」では新型コロナウイルスに関連するキーワードでの予測検索が急上昇している。
新型コロナウイルスによる経営リスク対策のニーズが高まり、日本全体で対策に追われる中、「同レポートが経済の将来を予見するのに役立ち、今後の意思決定やアクションを考える1つの指針として参考になればといい」という思いから無料公開に至ったという。
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