株式会社CCCメディアハウスは2月、書籍「知的生産力」を発売した。
膨大な情報から、どのように知的な情報をインプットし、どのように知的なアウトプットに変えていくか。著者が実践している知的生産のすべてを紹介する一冊だ。
知的生産=新しさなどを分かりやすく伝える
著者は、知的生産とは知的情報を生産することであり、新しさ・意外性・気づきを分かりやすく伝えることだと説明している。
人間の脳は、単調なことの繰り返しや新しさを感じない物に対して退屈感を覚えるそうだ。
例として、校長先生の朝会の講話が退屈だと言われるのは、子ども達の知的好奇心を満たしていないからだと指摘。
自身の中学時代の校長先生はルネサンスの専門家で、朝会ではルネサンスを題材にしながら新しい文化を生み出す楽しさや思想などを話してくれる知的生産の高い先生だったので、知的な満足感を得ることができ、飽きることが無かったと紹介している。
知力の上げ方を4章に分け紹介
同書は、新しさ・気づき・意外性を生み出す知力の上げ方を、4つの章に分けて紹介する。
第1章 今日から始める知的生産-アウトプットを始める前に
アウトプットを想定してインプットする、先にアウトプットの形を決めるとインプットの量と質が決まる、など
第2章 アウトプットの基本形-知的な素材をどのようにアレンジするか
「引用+コメント」がアプトプットの基本形、視覚に訴えて受け手に強いインパクトを与える、など
第3章 ビジネスで使うアウトプット―質の高い仕事をするために
キーワードを早く正しく取り出す技術、メモを習慣にしてアウトプットの精度を高めるなど
第4章 働き方のマインドセット―結果を出すために、どう考えるか
働き方の3タイプ(労働者・職人・芸術家)、準備が整っていなくてもチャレンジする、など
知的生産力を高めたい人は、同書を参考にしてみてはいかがだろうか。
【知的生産力】
・著者:齋藤 孝
・価格:書籍1400円(税別)、電子書籍1120円(税別)
・体裁:四六判・並製
・頁数:184頁
・ISBN:978-4-484-20203-7
・2020年2月発行
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