鈴鹿サーキットに3月1日、バイク型コースター「GP RACERS(ジーピーレーサーズ)」が登場した。
バイクに乗車するような前傾姿勢で乗車し、ライダーが実際にレースで体感するようなスピード・重力・コーナリングなど本格的なライディングを疑似体験することができる日本初のバイク型コースターだという。
斬新なアトラクション導入を実現するまでの道のりと情熱を、鈴鹿サーキット 広報・宣伝課担当者に取材した。
提供:鈴鹿サーキット本格的なライディングを疑似体験
同社によると、同アトラクションは日本初のバイク型リアルライディングコースターだという。
全長440メートルのコースを最高時速約50キロで滑走。コーナーには約48度の傾きがついており、ライダーがレースでコーナーを曲がる時のようなバイクを大きく傾けたコーナリングも体験できる。
2台のバイクが同時にスタートするので、隣を走るライバルとのハイテンションバトルシーンを楽しむことも可能だ。
モータースポーツへの興味のきっかけに
日本初のバイク型コースターはどのように誕生したのか?担当者に詳しい話を聞いた。
-----バイク型コースター「GP RACERS」導入を発案した経緯と狙いを教えてください。
担当者:「鈴鹿サーキットはモータースポーツとモートピアの懸け橋となる『GPフィールドエリア』を大事にしており、エリアの活性化のため、シンプルに非日常体験ができるバイク型体験アトラクションを開発しました。
ライダーがレースで感じているスピード感や重力、コーナリングなどを疑似体験することでモータースポーツの迫力を味わい、モータースポーツに興味を持ってもらうきっかけになればと思っています。」
-----日本初ということは、海外には同じようなコースターがあるのですか?
担当者:「海外には連結型のバイク型コースターはありますが、単独車両にタンデム乗車し、並走しているコースターは珍しいです。」
提供:鈴鹿サーキット「ここならではの体験」を追求
-----導入を発案してからオープン日を迎えるまでの道のりを教えてください。
担当者:「限られたスペースの中で爽快感を味わえるコースレイアウトや鈴鹿でしか見られない景色を体験していただくために、何度も現場で議論を重ねました。
また、他には無い形状のため、どのように身体を保持することが良いのかを他施設のアトラクションを参考に何度も試作を繰り返しました。
さらに、安全・安心なアトラクションの実現のため、レースドクターにもアドバイスをいただき安全バーやクッションの検討を行いました。」
提供:鈴鹿サーキット原動力は子供たちの笑顔
-----同アトラクションの導入にあたってこだわった点は何ですか?
担当者:「鈴鹿サーキットならではの特別感が感じられる 国際レーシングコースの横を走るコースレイアウトや、2台が並走して走行する・バンク角(体験)・車両デザインにこだわりました。」
-----日本初となるバイク型コースター導入を実現させた熱意の原動力は?
担当者:「いつも鈴鹿サーキットのアトラクションを楽しんでくださるお子さまたちの笑顔です。」
提供:鈴鹿サーキット利用者に寄り添った工夫を大切に
鈴鹿サーキットには同アトラクションのオープンと同日に、成長を感じながら楽しめるレーシングカートアトラクション「KART ATTAKER(カートアタッカー)」も登場。
同施設には現在30種類を超えるアトラクションがあり、訪れる子ども達を楽しませている。
-----鈴鹿サーキットの遊園地担当として働く上で、普段から意識している事・大切にしている事は何ですか?
担当者:「お客様とのコミュニケーションです。
弊社のアトラクションは自分で操作するものが多くお客様に操作説明をする機会が多いため、小さなお子さまでもわかりやすい案内やコミュニケーションを大切にしています。
また、今回新登場した『GP RACERS』のように、モータースポーツの迫力を体感していただくアトラクションでは、世界観を演出する雰囲気づくりも大切にしています。
例えばGP RACERSの場合だと出発前に『心の準備はできたか? Let's Ride!』という合言葉で乗車の気分を盛り上げます。」
提供:鈴鹿サーキット”ここならでは”を満喫できる、鈴鹿サーキットのアトラクション。
そこには、モータースポーツの魅力を伝えるべく、リアルさを追求し、利用者に寄り添う担当者のこだわりが詰まっている。
※新型コロナウィルスの感染拡大を受けて、モートピアは3月29日(日)まで休園中。営業再開日については、社会状況を注視したうえで判断し、同社ホームページにて案内予定としている。
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