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後継者不足に悩む地域の事業者と候補者をマッチングするプラットフォーム「relay」、2020年春に本サイトオープン

鈴木京

2020/02/25(最終更新日:2020/02/25)


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「出身地と出身者をつなげる」をコンセプトに2020年1月に設立した株式会社ライトライトは、地域の事業承継(継業)を促進するためのプラットフォーム「relay(リレイ)」を立ち上げる。2020年春に本サイトの開設が予定されており、それに先駆けてティザーサイトを2月13日に公開した。

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後継者不足で、中小企業の半数が黒字のまま廃業

2019年度版「中小企業白書」によると、2018年の中小企業の廃業数は年間約4万7000件で、半数が黒字のまま廃業している状況だという。

その大きな理由のひとつが「後継者不足」で、2025年には約20万人の経営者が70代に突入する予測がされており、中小企業の事業承継は日本社会全体の大きな課題となっている。

事業譲渡の経験をもつ代表が立ち上げた「relay」

「relay」を手がける株式会社ライトライト代表の齋藤隆太氏は、前職にて「地域×クラウドファンディング FAAVO(ファーボ)」の立ち上げと黒字化、事業譲渡の経験をもつ。

このたび、「出身地と出身者をつなげる」をコンセプトに立ち上げた「relay」は、地方出身者が「経営者となってUターンする」ようなキャリアプランを促進し、事業承継の橋渡しをする。

後継者を探している中小企業と継業希望者をマッチング

「relay」は、継業をもっと身近にすることを目指すマッチングプラットフォームで、後継者を探している中小企業と、事業を引き継ぎたい継業希望者をweb上でマッチングさせるのが狙い。

単なるマッチングサイトではなく、どんな想いで企業や店舗を運営してきたか、オーナーの想いを記事化するなど、メディア機能に力を入れていくという。



初号案件は宮崎県の事業者

今回のティザーサイトの公開と併せて、第1号案件となる宮崎県の「CORNER/コーナー(運営:株式会社一平)」の後継者募集がスタートしている。後継者公募の問い合わせ受付は2月29日(土)まで。

後継者不足に悩む地域の事業者と候補者をマッチングするプラットフォーム「relay」、2020年春に本サイトオープン 2番目の画像

「CORNER/コーナー」は、2008年9月より宮崎の中心市街地(一番街)において、まちのシンボル的な役割を果たしてきた店舗。

一平は、宮崎の故郷の味として親しまれている「元祖レタス巻き」の一平寿司をルーツに持つ会社で、「Tully’s Coffee」の多店舗展開や「九州パンケーキカフェ」の国内外での出店のほか、分散型ワークプレイス「九州アイランドワーク」という新サービスなどを手がけ、九州全域で事業展開を行っている。

今回の後継者募集は、本格的な海外展開も見据えた中で、事業展開の選択と集中のための決断だという。

「relay」では、まずは宮崎からスタートし、将来的に全国展開を図っていく予定だ。

後継者に悩む地方の事業者と、その地方の出身者を結びつけ、地域活性化、ひいては日本社会の課題解決へと結びつけていく「relay」の試み。今後の展開に注目したい。

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