株式会社グッドパッチが運営するデザイナー特化型キャリア支援サービス「ReDesigner(リデザイナー)」では、「企業のデザイン投資トレンド」や「デザイナーの働き方」に関するアンケートを実施。その結果を2月6日に公開した。
IT・通信業界を中心にマスコミ、金融業界など約100社の回答結果をまとめた「デザインデータブック」として情報を公開している。
デザイナー特化型キャリア支援サービス「ReDesigner」の運営元が調査
調査元の株式会社グッドパッチは、100名以上のデザイナーが所属するデザイン会社。「ReDesigner」に加え、2019年6月10日には、デザイナーを目指す学生向けの就職活動支援サービス「ReDesigner for Student」を公開し、半年で登録者数3000名を突破している。
今回の調査内容の概要は以下。
【調査概要】
企業のデザイン投資トレンドについて
◆調査期間:2019年7月23日〜2019年12月31日
◆調査方法:独自アンケートフォームにて回収
◆調査対象:「ReDesigner」もしくはGoodpatchと過去取引のあった企業、Twitterでの告知に対して回答したいと連絡のあった企業
◆有効回答数:101社(無効回答数1社)
デザイナーのトレンドについて
◆調査期間:2018年5月23日〜2019年11月30日まで
◆調査対象:調査期間中にReDesignerに登録したユーザー
◆調査方法:独自アンケートフォームを対象者にて回収
◆有効回答数:1439名(無効回答数 9名)
デザイン組織の投資を2~5倍に拡大予定の企業が半数以上
下記に、調査結果の一部を紹介する。
■「経営にデザイン人材を」デザイン最高責任者を迎え入れたい企業が半数以上
将来的にCDO(Chief Design Officer)/CCO(Chief Creative Officer)/CXO(Chief Experience Officer)などのデザイン最高責任者を設置する予定があると答えた企業は54%と、半数以上にのぼった。
また、「ブランド/サービスメッセージが浸透した」など、デザイン投資に対して効果を実感している企業も57%に。デザインに力を入れたい企業は、今後さらに増加することが予測される。
■「デザイン経営」宣言の影響か?半数以上の企業がデザイン組織の投資を2~5倍以上に拡大予定
今後社内のデザイン組織に対する投資を2~5倍以上に増やす予定と回答した企業は50%、5倍以上に増やすと回答した企業が4%。デザイン組織を拡大予定の企業が全体の半数以上を占めている。
2018年5月に経済産業省・特許庁が「デザイン経営」宣言(※1)の推進を提言し、ビジネスにおけるデザインの重要性が増している社会背景が見て取れる。
(※1… デザインによる企業の競争力強化に向けた課題の整理と対応策を検討した内容をまとめた報告書 )
■デザイナー採用数は増加傾向、向こう1年でデザイン組織を拡大したい企業は6割
向こう1年でデザイン組織を拡大したい企業は58%と、デザイナー人材の増員を考えている企業が約6割という結果になった。
今後、企業におけるデザイナー・デザイン組織を率いる最高デザイン責任者の需要が増すことが予想される。同社ではプロダクトやブランドのアドバンテージを伝えるためにも、最高デザイン責任者の存在が、デザイン組織を構築する鍵になるかもしれないと予想している。
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