株式会社キママニは、心の状態を言語化しユーザーが感情と向き合うためのスマートフォンアプリ「KibunLog」を運営している。2月13日、同アプリを基盤とし、カウンセリングセッションを目的とした「KibunLog for Session」のベータ版を公開した。
感情と向き合うためのアプリ
「KibunLog」は、ユーザーの気分や本音を書き出すことで、気分の割合などをグラフで可視化し、感情コントロールをサポートするアプリ。
同社によればこのアプリは、医学的に感情と向き合うために効果的であるとされている「Expressive Writing」という方法論と、認知行動療法のテクニックを応用して設計されたものだという。
このアプリは、ユーザーの継続率が高く、カウンセラーが診察の際にも活用するケースが増えているという。一方で、カウンセリングセッションなどで小さなスマートフォンの画面を見ながら操作をするのは非効率的という課題もあり、カウンセラー側にとってもこの点は大きな負担となっているようだ。
カウンセリングの現場で実用化目指し
同社は、前述の課題を解決するため、カウンセリングセッションでの使いやすさを重視したWEBシステム「KibunLog for Session」を開発。今回ベータ版の公開に至った。
臨床心理士の初田美紀子氏と共同で行った実験セッションの結果によれば、同システムにおいては、クライアントが日々の本音を継続的に書き出すというホームワークの実施率が高く、セッションリピート率の高さにも期待ができる結果が得られたという。
同社は今後、カウンセリング実施期間などとの連携を推進し、サービス拡大を目指していくとしている。
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