カンボジアで中古自動車販売事業などを展開するリネットジャパングループ株式会社と、ソラミツ・ホールディングスAGは2月13日、カンボジアにおいて合弁会社を設立する基本合意を発表した。
カンボジアでのデジタル通貨の取り組み
世界的にデジタル通貨への関心や取り組みが活発化し、中国人民銀行が検討しているとされる「デジタル人民元」や米・Facebook社の「リブラ」が話題となっている。
カンボジアの中央銀行にあたるカンボジア国立銀行は、世界に先駆けブロックチェーンを活用したデジタル通貨決済システム「Bakong(バコン)」を開発し、すでに2019年7月にテスト運用を開始、2020年内に正式稼働を予定している。
ソラミツ社は、フィンテックやブロックチェーンの技術開発を行うベンチャー企業で、このデジタル通貨「バコン」を開発した企業だ。
デジタルを介した金融サービス展開に適したカンボジア
世界銀行の統計によると、カンボジア国民の15歳以上の銀行口座開設率が20%程度に留まっている一方で、スマートフォンの普及率は約127%(リネットジャパングループ調べ)とデジタルを介した金融サービスへのアクセスには適した環境だ。
デジタル通貨「バコン」の普及により、特に、これまで金融サービスにアクセスが困難であった農村地域の人々に金融サービスの利用機会を提供する「金融包摂(Financial Inclusion)」の実現が期待されている。
リネットジャパングループは、カンボジアにて、2021年春のネット銀行への新規参入を目指している。
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