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開業・人件費0円+月額15万円で札幌の商業施設にミニショップを開設できる自治体向けサービスが登場

鈴木京

2020/02/13(最終更新日:2020/02/13)


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地域の農家や事業者の支援事業を展開する株式会社北海道AgriInnovationDesign (北AID)は3月から、札幌市中央区の「SouseiMarche札幌店」で、地方自治体が低価格かつ迅速に店を開業することができる新サービス「ミニアンテナショップブース」を始める。

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開業費用0円&人件費0円、月額15万円で札幌市の商業施設内にアンテナショップを開業できるサービスとなり、販路開拓やプロモーションで悩んでいる全国の市町村担当者にとっては画期的かもしれない。

生産者の商品を売る場所の確保が課題に

「地方創生」という言葉自体は注目されるようになったものの、生産者の商品を売る場所=販路開拓が必要という大きな課題があった。

アンテナショップが集中する東京以外の場所でも、地方の美味しい産品を気軽に購入できる店を増やすこと、生産者側が大きな予算をかけることなく簡易にアンテナショップを運営できるようになることを目指し、同サービスを開始に至った。

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ミニアンテナショップの出店場所になるのは、商業施設「サッポロファクトリー」内に、2018年11月1日に開業した「SouseiMarche札幌店」。日本初となる商業施設内での通年開催型マルシェ会場となる。

ミニアンテナショップで実現する3つのコト

今回スタートするミニアンテナショップでは、主に3つのことが実施できる。

1つめは「地域特産品の販売」。食品を中心に地域の商品を陳列し、販売することができる。ただし、飲食の提供はできない。

2つめは「地域のPR」。チラシやポスター設置が可能で、ふるさと納税や観光などのPRを実施し、集客のチャンスを拡大できる。

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3つめは「イベント・店頭販売」。通常は店舗スタッフで陳列や販売などを行うが、自治体職員や農家自身が来店して、店頭販売をすることも可能だ。

なんといっても、「月15万円の固定費+売上歩合のみ」で運用が開始でき、内装費・保証金などイニシャルコストは一切不要、経費を抑えてすぐに出店が可能なのがメリット。年間単位の契約となり、閉店も容易に行えるとしている。

アンテナショップ開設に向けて、新たに人員を確保する必要がなく、ネックとなる人件費のランニングコストも不要。商品到着後のオペレーションや補充の商品発注も、全て店舗側で対応してもらえる。

別途料金となるが、地域側の仕入やとりまとめなどにも対応可能だという。

北AIDでは今後、「SouseiMarche」モデルを全国100店舗に広げていきたい意向だ。

【SouseiMarche札幌店  概要】

◆営業日:年中無休  10:00~20:00
◆住所:札幌市中央区北2条東4丁目サッポロファクトリー3条館2F
◆出店数:最大30ブース分
◆面積:約70坪
SouseiMarcheミニアンテナショップブース


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