株式会社ジャストシステムは、同社が運営する情報サイト「Marketing Research Camp」にて、スマートフォン所有率やソーシャルメディア利用率などの調査を毎月実施している。
2月12日、2019年度の調査結果をまとめた「モバイル&ソーシャルメディア月次定点調査 2019年度総集編」を公表した。
「Windows 10」への更新率は約7割
「Marketing Research Camp」では2012年7月から、全国の17歳から69歳の男女1,100人を対象にした「モバイル&ソーシャルメディア月次定点調査」を毎月行っている。今回発表されたのは、2019年1月から12月までの1年間の調査結果をまとめた総集編だ。
同社によれば、2019年度総集編の注目ポイントは、「Windows 7」サポート切れに伴う「Windows 10」更新率や、電子書籍の利用率大幅向上、スマートフォン所有率の伸長などだという。
利用しているパソコンのOSに関する調査項目では、2019年度末時点で約7割が「Windows 10」に更新済みと回答。しかし、約2割は「Windows 7」のままだということも判明した。
Windows向けブラウザ利用率に関しては、この5年間で利用率を8.4ポイント伸ばした「Google Chrome」が、2019年12月度調査では43.2%と最多となった。2015年1月度調査では「Internet Explorer 11」が最多利用率を誇っていたが、今回調査では同ブラウザは27.8%と、「Google Chrome」利用率を大きく下回る結果となった。
電子書籍利用率に関しては、2015年1月度調査では18.5%であったが、2019年12月度調査では27.7%と、この5年間で約1.5倍に増加した。特に10代から40代にかけての利用率は、3割を超えたという。
SNS利用に関する調査では、2019年12月度調査で「LINE」が71.5%、「Twitter」が47.4%、「Instagram」が34.5%、そして「Facebook」が31.5%の利用率であった。特に「Instagram」の利用率は、ここ3年間で10ポイントも上昇したという。
10~40代、1日に100分以上スマホでネット閲覧
スマートフォン所有率は、この5年間で28.4ポイント伸び、2019年12月度調査では85.1%だった。一方で携帯電話の所有率は激減し、同時点では11.7%。スマートフォンへの切り替えが着実に進行したことがうかがえる結果となった。特に60代におけるスマートフォン所有率は、この2年間で17.0ポイントし、2019年12月度調査では78.0%だった。
2019年12月度調査で最も利用率の高かった格安スマホは「楽天モバイル」で、33.1%だった。次いで、UQ mobile、mineoなどがランクインした。
1日の平均的な「スマートフォンでのネット閲覧・視聴時間」を年代別に調査した結果をみると、2019年12月度調査で、10代は195.2分。40代でも103.6分と、10~40代全ての年代において、100分を超えていたことが分かり、現代社会におけるスマートフォンとの深い関わりが浮き彫りになった。
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