株式会社幸呼来Japanは1月31日、余り布を再生するアップサイクルプロダクト「裂き織(さきおり)」の新ブランド「SACCORA」を立ち上げたと発表した。
裂き織で4つのライン展開
「SACCORA」は、スタンダードラインである「SACCORA Standard」、余ったデニムを活用する「SACCORA Denim」、廃材を再生することで新たな価値を生み出す「SACCORA ReBirth」、そして芸術性をより強調したプレミアムライン「SACCORA Signature」の4ライン展開。
浴衣生地、着物生地、デニムの端材、米袋など、ラインの特徴によって使用する布の種類も様々だという。
余り布×伝統技術×障害者の技能
同社によれば「裂き織」は、木綿が貴重だった時代から受け継がれる、廃棄予定の布を活用して新しいプロダクトを生み出す暮らしの知恵。余り布を細く裂いて糸をつくり、織り機で丁寧に織り込んでいく手法だ。
同社が雇用する織手は、これまで技能を活かす場がなかった障害者の人々。
同社が「埋もれたままではもったいない」と考える「余り布」「裂き織の技術」「障害者の能力」の3要素を活用することで、人々の生活をもっと豊かにするためのイノベーション事業に取り組んでいる。
これまでにも数々のメーカーとコラボレーションし、メーカーから受け取った余り布を活用して、時代に合ったプロダクトを生み出してきた。
2018年にはグッドデザイン賞も受賞。新ブランド「SACCORA」では、これまでのノウハウを活かし、別注仕様やオリジナル商品開発などにも柔軟に対応していく予定としている。
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