ピクシーダストテクノロジーズ株式会社と国立大学法人東北大学は1月29日、東北大学発の先端テクノロジーを社会課題解決に繋げていくことを目指し、共同研究の基本契約を締結したことを発表した。
筑波大学准教授の落合陽一氏が設立したベンチャー企業
ピクシーダストテクノロジーズ株式会社は、筑波大学准教授の落合陽一氏によって2017年に設立されたベンチャー企業。
「人類と計算機の共生ソフトウェア基盤を構築する」を経営理念として、独自の「HAGEN 波源」(波動制御技術)をベースにした製品などを開発し、大学発のテクノロジーで地方自治体や企業、障がい者の方などが抱える課題を解決に取り組んでいる。
スピーディに事業化を進めるためのスキームを構築
大学の研究成果を事業化する際には、特許出願やノウハウ秘匿など知財面のケアが重要だという。また、大学と企業の共同研究となると発明をはじめ研究成果に関する権利交渉や、契約条項の調整などの煩雑な作業に時間がかかってしまうことも多い。
そこで落合氏が、国立大学の東北大学とタッグを組み、よりスピーディに事業化を進められるようにするため、共同研究成果及びその知的財産の100%を同社に予約承継する新たな技術移転スキームを構築。これにより、共同研究実施における権利交渉や意思決定手続きの円滑化・迅速化を実現する。
今後は、東北大学のハード系先端技術と、同社のソフトウェア技術を掛け合わせ、社会課題解決につながる「空間情報化」技術を開発する。スピード感をもって、様々な社会課題の解決を目指していくという。
両者の連携が、大学などの研究機関と企業との連携をよりスムーズに、効率的に進めていく道筋を切り拓いていってくれるかもしれない。今後に注視したい。
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