パナソニックは春の花粉シーズンに向けて2月5日、「社会人の花粉症に関する調査」の結果を発表した。
20歳~60歳の花粉症と答えた社会人1324人を対象に調査したところ、約8割が花粉症の症状が仕事のパフォーマンス低下に影響していると回答。その経済損失額は1日あたり約2215億円にのぼることが分かったという。
1日平均約2.8時間、仕事の効率が低下
花粉症の影響による仕事のパフォーマンス低下を感じる時間を聞いたところ、平均で約2.8時間という結果に。
仕事のパフォーマンスに最も影響を与える症状は「鼻水(37%)」。次いで「鼻づまり(20%)」「くしゃみ(13.3%)」だった。
花粉症による労働力低下の平均時間を元に、花粉症の社会人の労働力低下による経済損失額額を試算したところ、1日あたり約2215億円と推計された。
▼仕事のパフォーマンスに最も影響を与える花粉症の症状
対策・治療に年10万円以上かけている人も
花粉症の社会人は毎年の花粉症にどのような対策をしているのか?調査では、大多数の人が花粉症発症後に対策を始めていることが分かった。
実施している対策ベスト3は「マスクをつける(70.4%)」「目薬(54.2%)」「空気清浄機の使用(35.6%)」。
花粉症対策・治療にかけている費用を重症度別に聞いたところ、いずれも「5000円未満」という回答が最多だったが、重度の人の約半数は「1万円以上」と答え、「10万円以上」という人も5.7%いた。
▼花粉対策・治療に年間かけている費用の合計
花粉症の話題がビジネスの鉄板に
花粉症は社会人に大きな負担を与えているようだが、一方、調査では花粉症がビジネスに役立っている側面もあることが伺えた。
約7割の人が花粉症の時期、ビジネスシーンの最初に「花粉症ですか?」という会話をした経験があり、相手も花粉症だった際に半数を超える人が相手に親近感や好意を覚えた経験があるという。
花粉症に関する話題は、ビジネスシーンにおける春のアイスブレイクのテーマの鉄板となっているようだ。
▼ビジネスシーンで、相手も花粉症だった際に親近感や好感を覚えた経験
他の調査結果は、同社のプレスリリースにて見ることができる。
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