株式会社ボーダレス・ジャパンは2月4日、家族の介護をしている20~30代を対象にした転職支援サービス「Yancle(ヤンクル)」を開始した。
介護をしながらでも当たり前に働ける社会を創り、日本の若者の未来を築くことを目指す。
自身の介護離職経験をもとに立ち上げ
現在の日本には、家族のケアを担っている若者が大勢いる。
同社によると、介護をしながら働いている40歳未満の人は約37万人いると言われているほか、介護を理由に年間2万4000人もの人が離職しているそうだ。
同サービスを立ち上げた宮崎成悟氏自身も14年以上母親の介護を続けており、27歳の時に介護離職を経験。これをきっかけに、自分と同様に家族の介護で苦しむ人のために何かできないかと事業立ち上げを志したという。
「職場に家族の介護状況を相談できない」「介護によって離職を余儀なくされている」といった問題を抱える若者が数多くいる実態を踏まえ、より仕事と介護を両立しやすい状況を作り出すために、介護をしている人に特化した転職支援サービスを立ち上げた。
介護経験者によるキャリア相談
同サービスでは、介護と仕事の両立を経験してきたキャリアパートナーが、キャリアプランの相談にのったり、介護しながらでも働きやすい職場を紹介する。
経験者だからこそ、介護状況を理解した上でのキャリア相談が可能。キャリアだけでなく、介護状況に合った介護制度や各種サービスの情報も提供し、介護による負担を軽減するサポートも行う。
現状や希望を踏まえてキャリアプランを提案
キャリアプランは、介護が必要な家族の病気や介護レベルを理解したうえで、本人の希望に合わせて提案する。
紹介する企業は「介護に理解があるか」「介護しながらでも働きやすい環境か」など、企業にヒアリングを重ねて選定。オンラインまたは直接面談を行い、現状や希望を聞いたうえで、仕事と介護の両立を実現できる企業を紹介するという。
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