20代に特化した人材紹介事業を運営する株式会社UZUZは、2019年9月~2020年1月にかけて、就業経験が3年以内の若手第二新卒523人を対象に、転職活動に関するアンケート調査を行った。
1月29日、その調査結果を公表した。
Adobe Stock第二新卒の3割が入社後3年以内に離職
同社によれば、大学卒業後に新卒として就職した若者における3年以内の離職率は、ここ20年間、3割という横這いの状況が続いているという。
そこで、転職活動中の、1990年代後半から2010年生まれの「Z世代」と呼ばれる20代男女を対象に、転職理由を中心に転職活動の意識調査を実施した。
対象者の前職および現職は、最多の営業に続き、技術・専門職、サービス、事務系など多岐に渡っている。業種は、IT業界をはじめ、建設・不動産業界、飲食・ホテル・観光業界などが多かった。
入社後のギャップや忙しさが理由
調査の結果、約7割が、入社時は志望度が高かったにもかかわらず退職していたことが分かったという。さらに、転職のタイミングについては、約大半が入社後1年未満であった。
対象者の前職もしくは現職の企業規模については大きく差がでなかったため、同社は入社後3年以内の定着度と企業規模の相関はないとみている。
退職理由としては、「会社の将来性が見えない」「手に職をつけたい」など、自分の将来を考えての転職という回答もあったが、仕事内容や社風が合わないといった「入社後のギャップ」や、労働時間が長くワークライフバランスがとりにくいなどといった「多忙」という回答の方が多かったという。
また、約6割の退職者は「ある程度自分側に原因がある」と認識しているという結果も見られた。
再就職先に求める条件は、業界業種や会社の将来性というよりも、ワークライフバランスを保つための「休日の多さ」、そして「人間関係」や安定した「給料」などを重視する傾向にあることが分かった。
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