神奈川県厚木市の設計事務所「日比野設計」が、働き方改革で成果を上げている。同社は1月30日、残業時間が月40時間減など自社の成果について発表した。
働き方改革のせいで疲労感が倍増
加速する少子高齢化・労働人口減少という日本の課題を受けて、近年は各企業で「働き方改革」が盛んに叫ばれる。一方で「働き方改革のせいで疲労感が倍増した」という意見も聞かれるようになった。
日比野設計では、一風変わった働き方改革を実行しているという。
朝食無料提供で残業時間が月40時間減
日比野設計では、深夜まで残業をすることが常態化していたが、事務所併設レストランの取り組みをきっかけに、朝型勤務への転換に成功した。
レストランでは、地元の旬な食材を使った朝食ビュッフェを無料で提供。 この取り組みを始めてから残業時間が平均して月40時間減り、朝方勤務への転換に成功したそうだ。
世界中どこにでも行ける研修制度
同社では入社2年目以降から、期間を設定して自ら行きたい国へ行ける研修制度を設けた。
1人18万円の研修費を支給。自らテーマを決めて企画し、世界各国の幼児施設・福祉施設を視察する。過去3年間で、社員が研修を行った国は30カ国にのぼる。
個人の働き方に合わせたテレワーク
また、遠方に住みながら勤務をする「テレワーク勤務」を導入した。
一定のレベルまで仕事できるようになった後は、子育てや介護等の家庭の事情を考慮し、さまざまな勤務形態が選択できる制度である。
現在、オフィスから90キロメートル・45キロメートル離れた自宅でテレワークを実践している社員がいるという。
日比野設計では他にも子育て支援制度や有給取得の推奨など、さまざまな働き方改革により平日・休日問わず自分の時間を有効に使うことができるようになり、社員により効率的に働く意思が芽生えたという。
日比野設計は、社員の働きやすい環境を追求し続けるため、今後も改革を継続するとしている。
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