世界で最も嫌われるオフィス業務は「データ入力」　11カ国の従業員1万人に調査で判明

米国に本社を構えるオートメーション・エニウェアは1月28日、日本を含む11カ国の企業で働く従業員1万人以上を対象に実施した「企業におけるデジタルの反復的な管理業務に費やしている時間と、それに対する従業員の姿勢」についてのグローバル調査の結果を発表した。

それによると、世界で最も嫌われているオフィス業務はデータ入力だと判明したという。

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嫌な業務、上位に「データ入力・メール」等

世界中の従業員から嫌われている業務のトップは、コンピュータなどのデバイスにマニュアルでデータを入力する「一般的なデータ入力」（20％）。

2位は僅差で「Eメールの返信・整理」（19％）と「デジタル文書の整理（文書や画像などを正しいフォルダへ保存する業務）」（19％）だった。

日本人の回答者に注目すると、最も嫌われている業務は「経費の処理」（20％）だった。

世界の結果と同様に「デジタル文書の整理」（18％）・「Eメールの返信・整理」（17％）・「一般的なデータ入力」（16％）との回答が多かったほか、「予算管理」（17％）という回答が他国に比べて目立ったという。

反復的な管理業務、最多は官公庁

1日のうち反復的なパソコン管理業務に費やしている時間を業界別にみると、最も多かったのは「官公庁・機関」の3.51時間。

次いで「ヘルスケア」（3.45時間）「人事・採用」（3.3時間）だった。

単純なデジタル管理業務で残業も

調査では、ほぼ半数が「単純なデジタル管理業務のために、定時に退社できないことが多い」と回答。

その割合は女性43％に対して男性54％と、特に男性従業員にとって大きな課題になっているようだ。

過半数がデジタル管理業務は「全体的な生産性を低下させる」（64％）・「本業の妨げになる」（51％）と回答。

同社は、調査で多くの従業員（87％）が反復的なマニュアル作業の自動化を現状より増やすことを望んでいることが判ったとして、自動化への移行は企業の責務だと指摘している。