株式会社マイクロマガジン社は1月28日(木)、地域批評シリーズから「地域批評シリーズ44 これでいいのか富山県」を発売する。
各地域のイメージとして貼られたレッテルを、統計データや現地取材などさまざまなアプローチで検証している「地域批評シリーズ」の新刊だ。
地味さと住みやすさが同居する県
全国の人が思い浮かべる富山県のイメージは、薬売り・蜃気楼・富山湾といったあたりだろう。富山県は分かりやすく”売り”となるものやインパクトに乏しく、全体的にパッとしない地味な県という印象が強い。
その一方で"住みやすい"という、傍目から見ただけではわからない強味を持っている。
2015年の北陸新幹線開業の効果や、呉東と呉西それぞれの問題点を通して、富山県の実情を炙り出している書籍が「これでいいのか富山県」だ。
居心地の良さで定評のある幸福県
富山県は同じ北陸の福井県・石川県と並んで「幸福県」のひとつに数えられている。
幸福県とは、恵まれた自然環境の下、住居・労働・教育などの都市機能が整備されている県のことを指す。富山県は、居心地の良さでは太鼓判を押す県だ。
立山連峰や富山湾などの豊かな自然環境・豊富な水があり食べ物が美味・少ない災害・整備された交通インフラ・土地が安く高い持ち家比率など、理由を挙げればきりがない。
北陸新幹線開業と富山県
そんな富山県に大きな変化をもたらしたのが、2015年の北陸新幹線開業だ。
富山県は、外部から多くの人や企業を受け入れる方向に大きく舵を切った。
コンパクトシティの流れが加速している富山市は、駅前に続々とホテルが建設され、観光客も多く勢いがある。そこで浮上した駅前と中心市街地の発展の差などの問題点を通して、富山県の現状について詳しく解説している。
編者: 鈴木ユータ・岡島慎二
ページ数:320ページ
定価:980円(税抜)
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