フランス政府は1月1日、使い捨てプラスチック製品の使用を禁止するための、第一段階の規制を開始した。
同国は最終的に2040年までに、全ての使い捨てプラスチックの使用を禁止するとしている。
EUの方針に沿い
EU(欧州連合)は2019年5月、加盟国において、使い捨てプラスチック製品の使用を2021年までに禁止する法案を採択した。これにはプラスチック綿棒、プラスチック製のカラトリー(ナイフやフォークなど)、ストロー、皿などが含まれる。
EU加盟国はこの法案の発効から2年を目途に、対応した国内法を整備することが求められているという。
今回のフランスにおける新しい規制は、このEUの指令に対応した世界初の国内法だ。
Adobe Stock段階的に対象を広げる計画
海外メディアによればフランス政府は1月から既に、使い捨てプラスチックの皿、コップ、そして綿棒の3製品の使用を禁止しているという。
2021年には、対象を使い捨てナイフやフォーク、テイクアウト用容器、マドラー、プラスチックストローなどに広げ、プラスチック包装も禁止する。
2022年までに、フランス国民はプラスチック製ティーバッグや、ファーストフード店のおもちゃ、飲食店における使い捨て容器などの使用もできなくなるという。
近年日本においても、環境意識の高まりから、プラスチック製品の製造・使用を控える傾向にある。しかし、現在は個人の意識や企業努力などに頼っている状況だ。
フランスの新しい規制が、他の国にも影響を与え、環境破壊を食い止める一助となり得るのだろうか。今後の世界各国の動きに注目したい。
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