株式会社DeepValleyは1月20日、アパレル業界における業務効率化を目的として、同社が運営するアパレル生産管理システム「AYATORI」に、各種製品仕様書のテンプレートにWEB上で入力・修正ができるデジタル仕様書機能を発表した。
アナログ管理からの脱却目指し
同社によれば、アパレル業界においては、特にプロダクトの起点とも言える縫製仕様書が、未だに紙ベースでアナログ管理されているという。
ほとんどが手書きで作成されているうえに、使用する仕様書の形式が統一されておらず、関係者間でのやりとりも郵送やFAXなどといったコストや時間のかかる非効率な方法で主流。そのため、業務の煩雑化や必要項目の記入漏れなどといった問題が生じ、製品トラブルにも繋がってしまうケースが後を絶たないという。
同社はこのような背景を受け、アパレル業界における更なる革新を推進するためにも、「プロダクトの起点」からのデジタル化が急務と判断。今回のデジタル仕様書機能リリースに至った。
製造プロセスを一元管理
「AYATORI」は、アパレル業界におけるデジタル化推進を目指したソフトウェアサービス。製造プロセスにおけるコミュニケーションおよび必要情報管理することができるシステムだ。
今回の新機能リリースでは、従来通りの仕様書を主軸としたコミュニケーション機能に加え、「誰がいつ、何を変更したのか」という履歴が残る機能も備えている。
さらに、今回新しく作成した仕様書、加工指示書、検品書、平面図などのフォーマットについては、アパレル業界に携わる様々な関係各社にヒアリングを行い、製品縫製に必要な情報を簡潔にまとめたものに仕上がっているという。
これら仕様書は「AYATORI」利用者以外にも活用してもらえるよう、Excelデータも無料提供している。
同社はこの新機能を、製品仕様書を紙ベースで管理している企業や、事業会社間の情報共有に課題を抱えている企業などに活用してほしいと呼びかけている。
さらに今後も、アパレル業界における業務効率化を目指し、業界全体におけるデジタル化の推進に貢献していきたいとしている。
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