人材派遣業の株式会社リクルートスタッフィングは1月20日、株式会社リクルートが主催する「2020年のトレンド予測」発表会で、「出勤オフ派遣」を人材派遣領域のキーワードとして発表した。
「出勤オフ派遣」とは、介護や育児、傷病などの制約を抱えていたり、副業と両立したりしたい派遣スタッフが、 派遣先での勤務と在宅ワークを組み合わせる働き方のことで、今後ますますそのような働き方を選択する人材が活躍していく兆しが見えているという。
現状わずか1%の派遣スタッフのテレワーク導入
深刻な人手不足のなか、育児や介護などと仕事を両立する人の割合は増加傾向にある。
近年、企業では働き方改革を掲げてITインフラ整備を推進しているが、テレワークもそのひとつ。東京2020オリンピック・パラリンピック開催決定や政府の推進活動を背景に、自社の従業員への導入率は約35%まで導入が進んできたものの、リクルートスタッフィング「テレワークに関する調査」(2018年)によると、 派遣スタッフへのテレワーク導入はわずか1%という現状がある。
「テレワーク」導入でモチベーションアップも期待できる
一方、同じく同社が約4800名の派遣スタッフに実施した調査では、テレワークが可能な場合、「モチベーション向上につながる」「通勤時間等の条件を緩和できる」という声があり、派遣スタッフにとって魅力的な働き方であることがわかったという。
派遣スタッフのテレワーク導入を成功させている企業では、オフィス勤務と在宅勤務を組み合わせた「出勤オフ派遣」が導入成功のポイントになっている。
「出勤オフ派遣」事例紹介
1.「出勤オフ」で介護と仕事の両立
2.「出勤オフ」でがん治療と仕事の両立
テレワークとオフィス勤務をうまく組み合わせることで、派遣スタッフは通勤時間のムダを削減することができ、企業としては人材の業務管理・健康管理を行ないつつ、業務の切り分けや効率化を図ることもできる。
無理なく働き続けられることは、長い目でみても被雇用者・雇用者双方にとって大きなメリットとなるはずだ。
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