社会に出て働き始めた20代の頃は、仕事についていくのでやっとの忙しい日々だろう。
ただ、ふとした時に、自分や身のまわりの人たちの恋愛や結婚観のリアルはどうなのか、気になることがあるかもしれない。
「恋愛・結婚調査2019」を公開
株式会社リクルートマーケティングパートナーズが運営するリクルートブライダル総研は、恋愛や結婚について詳細を把握するために、「恋愛・結婚調査2019」を実施し、1月15日に調査結果を公表した。
【「恋愛・結婚調査2019」調査概要】
◆調査方法
インターネットによるアンケート調査
◆調査期間
2019年9月12日~9月14日
◆調査対象
全国の20~49歳の未婚男女
◆回収サンプル数
2400人
この調査では、性・年代別に定数サンプルを回収し、集計の際に実際の性・年代別の人口構成に合わせるために、サンプルに重みづけを行った(ウェイトバック集計)。また、未婚者に離別、死別者(今は結婚していない)は含んでいない。
恋人がいない人は約7割。20代男性は交際未経験が約4割
調査で見えてきた要旨は以下となる。
■恋人がいない人は約7割。男性20代は交際経験がない人が約4割。
■恋人づくりのためには、自らが良いと感じられる出会いの幅を広げることや、異性との接点量を増やすことがカギ。
■結婚意向がある人には“出会いを提供”することが何よりも重要。
〈恋愛の実態〉
・恋人がいる人の割合は32.1%で、恋人がいない人の割合は67.9%。女性より男性の方が恋人がいる人の割合が低く、これまでに交際経験がない人の割合が高い。特に、男性20代の交際経験がない人の割合が高い(39.5%)。
・現在、恋人がいない人のうち、恋人が欲しい人の割合は56.2%で、若年層ほど高くなっている。
恋人がいない人は約7割。そのうち恋人が欲しい人の割合は約半数を超え、 男性20代は交際経験がない人が約4割にのぼった。
また、恋人がいない人の半数以上が恋人が欲しいと思っており、若年層ほど恋人が欲しい人の割合が高いという結果になった。
イメージ写真/Adobe Stock恋人が欲しいとは思わない理由/恋人がいない理由
・現在、恋人がいない人の理由は、男女ともに「出会いがないから」が最も高い。
・現在、恋人がいない人の恋人が欲しいとは思わない理由は「1人の方が気楽だから」が最も高く、次いで「恋愛が面倒だから」となっている。
恋人がいない理由は男女ともに“出会いのなさ”がトップ。同社は、恋人を欲しいと思わない理由として、気が楽な1人の生活を崩してまで恋愛するのは面倒という価値観があるのではないかと見ている。
現在は恋人がいる人・いない人の特徴
・恋人がいる人は、恋人がいない人に比べ、「学校・サークル」「職縁」といった“自身のコミュニティ内での出会い”だけでなく、「友人紹介」「婚活サービス」といった“自身のコミュニティ外での出会い”も良いと感じている割合が高い。
・恋人がいる人は恋人がいない人よりも「同性の友人」が1.6倍、「異性の友人」が1.8倍、「インターネットのみでつながっている友人(同性異性問わない)」が1.9倍と、友人の数が多い。「ここ1年以内で接点を持った異性の数」は2.0倍と、異性との接点量も多い。
恋人がいる人は出会いの幅を広げており、加えて友人の数や異性との接点量も多いという結果になった。
結婚できると思う割合/結婚できないと思う理由
・結婚意向のある人のうち、将来結婚できると思っている人は約半数(53.6%)。
・結婚意向はあるのに結婚できないと思う人の、結婚できないと思う理由は「出会いがないから」が最も高かった。
結婚意向があっても結婚できると思う人は半数に留まり、結婚できないと思う理由のトップは“出会いのなさ”という結果になった。
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お見合いや職場結婚が一般的だった時代に比べて、私的な場での自由恋愛が当たり前となった現代は「出会いの機会」をつくり出せる個人の資金や時間、人脈がより重要性を増している。結婚願望がある人を助けるには、出会いの少なさを解消できる施策が必要かもしれない。
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