アクサルタは1月15日、「2019年版世界自動車人気色調査報告書」を発表した。
車体塗装色に関する人気色の調査は、結果からトレンドを特定し、消費者が望む自動車を販売できるよう支援することが目的。
2019年の車体人気色のトップ3は、1位ホワイト・2位ブラック・3位グレーとなった。
ホワイトは2011年から世界市場でトップの座を維持している。
イメージ画像/Adobe Stock2019年度はグレーがシルバーを抜いて世界3位に躍進
アクサルタは65年以上に渡り、車体塗装色に関する消費者の人気を調査してきた。
トレンドを特定して商品のラインナップに人気色を取り揃え、消費者のニーズに合致した自動車を販売できるよう支援している。
2019年度の総括では、シルバーが世界市場トップ3から転落し、人気率は10%と過去10年間で最低のレベルになったことが特徴的だ。
逆に、世界中でグレーの人気が高まった結果となった。
なお、ホワイト・ブラック・グレー・シルバーの上位4色で、自動車業界の人気色を独占しており、世界市場の80%を占めている。
地域別で異なる車の人気色
車の人気色は、世界地域ごとに傾向が異なる点が興味深い。
欧州では初めてグレーが第1位を獲得
世界の地域別に見ると、車の人気色は2018年度とほぼ変わっていないが、欧州地域においてホワイトが1%下落し、グレーが2%上昇した。
欧州でグレーがトップの座を射止めたのは、初めてだという。
欧州でグレー躍進の背景に、ナチュラルなグレーから上品で洗練されたグレーまでさまざまなグレーが、長年人気を集めてきたホワイトの人気を上回ったことが挙げられる。
欧州の人々は、日常生活の感情的な雑音を静め、安心感を求めて、グレーの自動車を選択すると分析している。
中国ではホワイトが当然、北米・南米ではグレーへの関心も
欧州以外では、ホワイトが引き続き市場で最も人気の高い色である。
アジアではホワイトの人気度が1%上昇し、49%と2位を引き離しての1位となっている。
例えば、中国の購買者はモダンで洗練されたクリーンな色に集中し、ホワイトが当然の選択となっているという。
北米と南米では、ホワイトがトップの座を占めているものの、グレーの車体への関心も高まっている。
「2019年版自動車人気色調査報告書」全文は、次のページから確認できる。
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