ローカルフードサイクリング株式会社は1月3日、家庭用の生ごみを分解できる都市型コンポスト「LFCコンポスト」を新発売した。
環境に優しい生ごみ処理
同社によれば、コンポストそのものは古くから農業で使用されていたが、都市部に住む人々にとってはあまり身近なものではないという。
その原因として、従来のコンポストの大きさが挙げられる。サイズが大いため、都市部の住宅に暮らす人々にとっては、取り入れるのが難しいという課題があるようだ。
20年以上の研究を経て
同社によると、日本の一般家庭から排出される生ごみの量は、年間約1000万トンにも及ぶという。これは日本で年間消費される米と同等の量に匹敵し、社会一丸となって解決しなければならない問題だ。
都市部においては特に、生活者はスーパーやコンビニなどの店舗で食事を調達する傾向が強く、食べ残しや調理くずはごみとなり、そのほとんどが焼却されている。
同社はこのような都市部の生ごみ問題に取り組むため、都市部の生活に合った同商品を、22年間の研究を経て開発。サイズや機能のみならず、見た目にもこだわったエコプロダクトが完成した。
電気は不要、臭いも出にくい
「LFCコンポスト」では、微生物が生ごみを分解するため、電気は一切必要ない。また、臭いが出にくい素材を使用しているため、一般家庭でも導入しやすいそうだ。
コンポストの水分量を調整する役割を持つ紙袋も、土に戻る生分解性のものを使用。これを、ペットボトル・廃プラスチックを再利用して作ったシンプルな見た目のバッグに入れ、持ち運びもしやすい商品とした。
さらに、このバッグには虫などの侵入を防ぐ非水ファスナーを兼ね備えているという。
持続可能な未来へ貢献
コンポストを使用した経験のない初心者向けには、3週間の体験キットを用意した。
同社代表であり「LFCコンポスト」開発者である平由以子氏はプレスリリースにて、「今回の商品を通して、都市部の方々も含めたより多くの人にコンポストを始めていただき、持続可能な未来への第一歩となれば」と、その熱い想いを述べている。
「LFCコンポスト」セットの価格は、2980円(定期購入の場合1380円)。
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