ソニー損害保険株式会社は1月7日、2020年の新成人(1999年4月2日~2000年4月1日生まれ)を対象に行った新成人のカーライフ意識調査の結果を発表した。
新成人たちの自動車事情
2020年の新成人で普通自動車運転免許を保有しているのは、オートマチック(AT)限定が36.1%、マニュアルが20.3%の合計56.4%だった。
それに対して、マイカーを持つのは14.8%。「車を所有する経済的な余裕がない」という項目に「当てはまる」と回答した人が63.4%にのぼり、経済的な事情が大きいことがうかがえる。
確かに車を所有するには車両の購入だけでなく、燃料費や修理費、税金、都市部なら駐車場代といった莫大な維持費がかかる。
また、鉄道やバスなど車以外の移動手段が充実している都市部の若者では、車を持っていなくてもさほど不便に感じないという声も多かった。
若者の車離れは本当か
しかし、本当に若者の「車離れ」をしたのだろうかというと少し事情は変わってくる。
「同年代で車を所有している人は格好いいと思う」の項目ではあてはまると回答した人が人が48.5%、「車を所有している大人(自分より上の世代の人)は格好いいと思う」という項目では46.5%と「あてはまらない」の回答数を大きく上回っている。
また、免許を持っている都市部の若者のレンタカー利用率は、56.8%と低くない数字を示した。
このことから、同社はマイカーに対するあこがれや車移動の必要性はまだあるものの、経済的な理由で所有することができない、という若者たちの実態が明らかになったとしている。
調査は昨年11月8日~11月15日の8日間、インターネット上で行い、有効回答から1000サンプルを抽出する形式で行った。
U-NOTEをフォローしておすすめ記事を購読しよう