空飛ぶクルマを開発するスタートアップ企業SkyDriveは1月6日、有志団体CARTIVATORと2019年12月から「空飛ぶクルマ」の有人飛行試験を始めたと発表した。
同社の発表によると、空飛ぶクルマの有人飛行試験は日本初の試みという。
新たな交通手段として期待
空飛ぶクルマ(正式名称:電動垂直離着陸型無操縦者航空機)は、電動化・完全自律の自動操縦・垂直離着陸が大きな特徴。
既存の航空機に比べて低コスト・低騒音、かつ離発着場所もコンパクトで、先進国においては渋滞緩和・災害時利用、新興国においてはインフラ不要の移動手段としての活用が見込まれている。
世界各国で開発が進められており、日本においても都市部でのタクシーサービスや離島・山間部の新たな交通手段、災害時の救急搬送につながる新たな移動手段として期待されている。
屋内飛行試験場で有人飛行試験
同社は、航空機・ドローン・自動車のエンジニアが集う有志団体CARTIVATORメンバーを中心に発足。現在、同団体と共同で空飛ぶクルマを開発している。
2019年5月に愛知県豊田市と「新産業創出へ向けた『空飛ぶクルマ』開発に関する連携協定」を締結したことで、日本最大級の屋内飛行試験場を活用できるようになり、開発スピードを格段に高めることが可能になったそうだ。
今回の飛行試験では、飛行高度・飛行形態・フェール状態・緊急着陸等、様々なケースを策定。徐々に複雑な動作・飛行をさせながら、安全性検証・操作確認・飛行実績を重ねていく予定だ。
屋内での有人飛行試験を経て、屋外飛行試験許可を取得する計画だという。
飛行試験を2020年夏のデモフライト、2023年の販売開始につなげ、新たなモビリティ社会の創造に貢献していくとしている。
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