HOMEビジネス JR東日本スタートアップとHmcommが資本業務提携 人間の五感に頼った不具合判断を「異音」でシステム化

JR東日本スタートアップとHmcommが資本業務提携 人間の五感に頼った不具合判断を「異音」でシステム化

M.K.

2020/01/07(最終更新日:2020/01/07)


このエントリーをはてなブックマークに追加

JR東日本の子会社であるJR東日本スタートアップ株式会社とHmcomm株式会社は12月27日、資本業務提携を締結した。

JR東日本スタートアップとHmcommが資本業務提携 人間の五感に頼った不具合判断を「異音」でシステム化 1番目の画像

Hmcommは、ディープラーニングによる「音声認識処理、自然言語解析処理を用いたプラットフォーム(以下「Vシリーズ」)」と「異音検知解析処理を用いたプラットフォーム(以下「FAST-D」)」を展開。

Hmcommの各種プラットフォームと連携することにより、従来、人間の五感に頼っていた車両や線路などの不具合判断を、異音の観点からシステム化して支援し、JR東日本の掲げる「安心・安全」の実現を目指す。

機械や動物・建築物などから発する異音を検知する技術

Vシリーズは、音声認識・自然言語処理ソリューションのプラットフォームである。

コンタクトセンターAI化を実現する「VContact」やAI音声自動応答ツール「Terry」など、音を使って業務効率化する技術に注目が集まっている。

一方、FAST-D(Flexible Anomaly Sound Training and Detection)とは、AIによる異音検知であらゆるリスクを低減する、異音検知プラットフォームサービスだ。

音の特徴量を抽出して、機械学習技法により解析する技術がベースとなっており、非言語音全般の解析に対応している。

例えば、機械や動物・建築物などから発する異音を検知し、対象物の破損・故障・不具合等の兆候を早期に把握することが可能となる。

JR東日本スタートアップとHmcommが資本業務提携 人間の五感に頼った不具合判断を「異音」でシステム化 2番目の画像

経験知では導けないリスクを発見

JR東日本グループは「モビリティ革命」の実現に向け、IoT・AI・ビッグデータを活用した技術やサービスの開発に取り組む。

国立研究開発法人・産業技術総合研究所から生まれたベンチャー企業Hmcommとの連携により、事故などの予兆を異音の観点から捉えたり、経験知では導けないリスクを掘り起こすなど、先取りした対策を実施予定だ。

JR東日本スタートアップ株式会社

Hmcomm株式会社


hatenaはてブ


この記事の関連キーワード