マネックス証券は12月27日、同社アナリスト陣による「2020年相場展望」を発表した。
それぞれ2020年の株式市場と外部環境の見通し、注目銘柄などを予測している。
イメージ画像/Adobe Stock日経平均2万7000円超えを予想
チーフ・ストラテジストの広木隆さんは、2020年の株式相場として日経平均が2万7000円を超えると予想している。
来年の見通しのポイントは、グローバル景気回復・国内景気回復・企業業績の回復。リスクは米大統領選・格差拡大による社会の混乱・米中対立の激化だそう。
2020年の景気回復と株高シナリオの蓋然性は高いと考えているという。
金融市場、日本の長期金利は当面上昇か
チーフ・アナリストの大槻奈那氏によると、2019年の金融市場動向は一層の米ドル依存だと予測している。利下げ効果は新興国にも恩恵だが、不透明要素も満載だそう。
日本の長期金利は、米金利の影響を受けて当面は上昇すると予想。
成長率は、足元では消費増税の影響で停滞しているものの、事業規模26兆円の財政政策の実施やオリンピックに向けて設備投資が大詰めを迎えることもあり、回復は早いと見ているという。
米国株式市場、企業収益が約9%増と予測
チーフ・外国株コンサルタントの岡元兵八郎氏は、米国株式市場は2019年に史上最高を更新したが、必ずしも割高とは言えないと分析している。
米国における2020年の企業収益は前年同期比で約9%の増益。S&P 500も9%程の上昇を見込んでいると予測。
引き続き長期成長銘柄が市場を牽引するが、米中貿易問題は今後も潜在的なリスクだという。
為替展望、円安120円超になる可能性
チーフ・FXコンサルタントの吉田恒氏は、2020年は株高・リスクオンの広がりにより代表的な安全資産である円が売られて円安が広がり、米ドル/円が120円を超える可能性もあると予測している。
ただ、11月の米国大統領選挙の前後に米国株が下落に急転換してリスクオフが広がるなら、米ドル/円が円高に急転換するかもしれないという。
ソニーやNEC等、来年も活躍が期待
シニア・マーケットアナリストの金山敏之氏は、評価上昇で来年も活躍が期待されている銘柄を予測した。
目標株価コンセンサスがこの6ヵ月で1割以上上昇し、その目標株価コンセンサスが株価を1割以上上回る銘柄として、ソニーやNEC、日本新薬など13銘柄をピックアップしている。
予測レポートの詳細は同社Webサイトにて見ることができる。
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