大阪大学発のベンチャー企業であるマイキャン・テクノロジーズ株式会社(京都市西区)は12月12日から、免疫系細胞の一種である骨髄系樹状細胞「iMylc(アイミルク)細胞」の販売を始めた。今後、医療研究者向けに提供していく。
「iMylc細胞」は、iPS細胞からあらゆる分化段階の血球系細胞を大量培養できるという独自の強みを利用して作製されたものだ。
デング熱をはじめとした感染症のみならず、免疫系疾患に対する新たな研究手法としての活用が期待されている。
出典:www.micantechnologies.com「ヒト以外」の細胞を用いた研究の問題点
これまで、デングウイルスなどの感染・発症メカニズムの研究では、主に、サル由来の細胞など「ヒト以外」の細胞が用いられてきた。
一方、ヒト以外の細胞では必ずしもヒト細胞における感染機序を正確に再現できないなどの課題があった。
均一な細胞を安定的かつ多量に研究に提供可能
マイキャン・テクノロジーズは今回、熊本大学・大阪大学微生物病研究所との共同研究により「ウイルス感染等の研究に適した血液細胞の製造」を成功させた。
この細胞には、iPS細胞からあらゆる分化段階の血球系細胞を大量培養できるという同社独自の強みが用いられている。
均一な細胞を安定的かつ多量に研究に提供可能となるため、基礎研究のみならず、創薬・ワクチンの研究開発にとっても貴重な研究材料になるという。
提供:マイキャン・テクノロジーズ株式会社「iMylc 細胞」についての詳細は、同社公式ページで確認できる。
マイキャン・テクノロジーズ株式会社「新製品の販売開始のお知らせ」
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