厚生労働省は12月24日、出生・死亡・自然増減・婚姻・離婚の実態を示す「令和元年(2019年)人口動態統計の年間推計」を発表した。
国内出生数は約86万4000人になる見通しで、明治32年(1899年)の調査開始以来の過去最少、かつ初めて90万人を下回る見込みとなった。
死亡数から出生数を引いた自然増減数もマイナス51万2000人となると推測しており、人口減少の加速が浮き彫りとなっている。
出典:www.mhlw.go.jp人口動態統計の年間推計とは
人口動態統計の年間推計は、出生・死亡・自然増減・婚姻・離婚の実態を示す指標として、厚生労働省が毎年12月に公表している。
令和元年(2019年)人口動態統計月報年計(概数)の概況は、2020年6月に公表予定だ。
年間推計数の各項目は、次の計算式により計算された値である。
出典:www.mhlw.go.jp国内出生数86.4万人の衝撃、婚姻数も減少
2019年人口動態統計の推計では、国内出生数・死亡数・自然増減数・婚姻件数・離婚件数が要点となる。
出典:www.mhlw.go.jp●国内出生数 : 86万4000人(出生率7.0)
●死亡数 : 137万6000人(死亡率11.1)
●自然増減数 : マイナス 51万2000人(自然増減率マイナス4.1)
●婚姻件数 : 58万3000組(婚姻率4.7)
●離婚件数 : 21万0000組(離婚率1.70)
※出生率・死亡率・自然増減率・婚姻率・離婚率はいずれも人口1000人あたりの数。
出生数
出生数86万4000人は、2018年の確定数91万8400人との比較で、約5万4000人減。
死亡数
死亡数137万6000人は、2018年の確定数136万2470人との比較で、約1万4000人増。
自然増減数
自然増減数はマイナス51万2000人と推計され、人口減の深刻化を示している。
出典:www.mhlw.go.jp婚姻数
58万3000組は、2018年の確定数58万6481組との比較で、約3000組減。
離婚数
離婚21万0000組は、2018年の確定数20万8333組との比較で、約2000組増。
出典:www.mhlw.go.jp令和元年(2019)人口動態統計の年間推計についての詳細は、次の厚生労働省のサイトで確認できる。
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