レノボ・ジャパンは12月24日、レノボのコーポレートCOOのジャンフランコ・ランチ氏による「2020年以降の10大テクノロジートレンド予測」を発表した。
イメージ画像/Adobe Stock1.2020年は5Gの年に
5Gの通信速度は最大で毎秒10ギガビットとなり、5G技術によりSFのような世界が現実のものとなっていく。
生活が大きく変わり新ビジネスが誕生。
企業はローカル5Gを製造拠点に構築し、従業員の生産性向上・生産設備の効率的運用・収益力の強化を図ることが可能に。ロボットを操作しての遠隔手術やリモート会議へのホログラムでの出席などが実現するかもしれない。
2.画面ごと折りたためるデバイスでモバイル機器に革命
画面ごとが折りたたみ可能なデバイスが普及。
モバイルデバイスの形状がさらに多彩になり大画面化も可能になることで、スマホの携帯性を保ちながらノートPCの生産性と作業しやすさを合わせ持つデバイスが誕生する。
3.顧客体験の向上がAIを支える
モノからコトへ消費者の関心が移る中、製品そのものよりも顧客体験がますます重要になっている。
2020年には、AIはもはや最新テクノロジーとして脚光を浴びる存在ではなくなり、日常的なサービスを陰で支える存在に。
一方で、2020年以降、企業は導入するAIに望ましくないバイアスがかかっていないか等を確認するための専門部署を設置。
また、AIを活用した社会貢献に取り組む企業が注目されるようになる。
4.プライバシー保護が企業の評価基準に
あらゆるモノがネットに接続されていくにつれ、セキュリティとプライバシーのリスクが増加。
2020年以降、企業はプライバシー保護を重視・遵守することでブランドや製品を差別化できるようになる。
テクノロジー企業にはプライバシーを確実に保護できるセキュリティの高いソフトウェアやデバイスの開発・製造が求められるようになると共に、あらゆる企業は収集するデータとその使い方の透明性をこれまで以上に高める必要がある。
5.新技術によるワークスタイルの革新が続く
AIがリモート会議システムに導入され、自動接続はもとより、その場での議事録作成や翻訳までこなすようになるなど、新しい技術が新しい仕事の進め方を次々に生み出していく。
これからは、コラボレーションの新たな手法を考えだすことが、新しいビジネスの創造そのものになるかもしれないという。
6.テレワークの安全性をエンドポイント・セキュリティが支える
テレワークが一般的になるにつれて、情報漏洩や不正アクセス等をエンドポイントで予測・防止・検知する機能が、被害を受けた部分の切り離しやシステム修復のために不可欠になった。
セキュリティ確保のために、ネットワークのエンドポイントであるデバイスがどこにあってもその状態を常にモニタリングでき、必要に応じて対策が打てる環境の実現が必要に。
このため、デバイスの地理的位置やアクセス時刻、普段と違う操作などを総合的に判断するコンテキスト・ベースのAIエンドポイント・セキュリティ対策の導入が進む。
7.スマートビジネスがクラウドからエッジに回帰
ネットワークの末端・ユーザー側にあるエッジデバイスが、クラウドと互いを補完するITインフラとなり、さまざまなビジネス領域で利用されイノベーションの新たな基盤に。
2020年、遅延の短縮とクラウド内にあるコアサーバの負荷軽減を目的に、エッジコンピューティングへの回帰が進展し、スマートビジネスの実現に大きな役割を果たす。
8.医療の地域間格差をスマート技術が解消
在宅患者が身に付けたウェアラブル端末や家庭に設置された各種モニター機器をネット接続。
医師による診断や介護者による健康状態チェックがリモートから行える、バーチャルなヘルスケア環境が実現する。
9.教育にAR/VRが浸透
教室にいながらもAR/VRを通じて世界中を旅して地理を学び、バーチャル空間内で科学実験を行えるようになり、グローバルな教育の機会均等に貢献。
また、教師が生徒1人ひとりの学習進度を簡単に把握できるようになり、各自の学習ペースに合わせた、パーソナライズしたカリキュラムでの指導が可能になる。
10.クラウドゲーミングが広がる
いつでもどこでもゲームを楽しみたいという消費者ニーズの高まりに合わせ、クラウドゲーミングの普及が進む。
スマホやタブレットだけでなく、モバイルPCもゲーミング用プラットフォームの選択肢に。また、クラウドゲーミングが一般ユーザーにも広がり、低価格で高パフォーマンスのハードウェア製品のニーズが高まる。
詳しい予測内容はプレスリリースにて見ることができる。
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