緊急災害時の誘導マーク、動物園、公園やスポーツ施設のマーク。身の回りにはマークや記号があふれているが、そのすべてに注目して意味を考えた経験はなかなかないだろう。
小学館がこのほど、マークや記号だけを1400以上も掲載した、ありそうでなかった図鑑「マークの図鑑」を発売した。
学習ビジュアル百科の「キッズペディア」シリーズのうちの1冊だが、このシリーズはSNS上で大人も読みたい図鑑として話題だ。
意外と知らないマークの定義
「マークの図鑑」は、読者に「身のまわりのマークを探してみよう」と問いかける。
児童向けとはいえ、豊富な写真とイラストを駆使した解説は大人にも分かりやすく、読み応え十分だ。
マークとは印や記号のことで、人に伝えたい情報を文字ではなく絵や図で表現したものである。
特に、具体的な形を使ったマークはピクトグラム(図記号・絵記号)と呼ぶ。
ピクトグラムは特別な知識がなくても、ひと目で意味が分かり、言葉や文化が異なる人にも情報を伝えることができるマークだ。
● JIS(日本産業規格)登録のマーク
● ISO(国際標準化機構)登録のマーク
● 2020東京オリ・パラの競技ピクトグラム
● 道路標識、食品や家庭用品のマーク
身の回りには数え切れないほどのマークがあるが、それぞれ色や形に意味がある。
在日外国人や観光客にも見てほしい図鑑
マークには、新しく作られるマークがある一方で、使われなくなって姿を消していくマークもある。
「マークの図鑑」で収録している主なマーク・記号は、緊急災害時の誘導マーク・動物園・公園・スポーツ施設のマーク・道路標識・駅や空港・食品・衣類・日用品・玩具・運動器具のマーク・環境/バリアフリー関連マーク・天気記号・地図記号・家紋など。
街の中、駅や道路でよく見るJISやISOのマークには、すべて英語の表記がついている。日本人はもちろん、在日外国人や訪日観光客にもおすすめしたい図鑑だ。
小学館 キッズペディア「マークの図鑑」
定価:1900円(税別)
ISBN:9784092211247
判型/頁:B5判/96頁
◆キッズペディア「マークの図鑑」公式サイト
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