HOMEビジネス 練馬で350年続く農場で“食べられるインク”を活用した「脱プラスチック野菜直売所」実証実験を開始

練馬で350年続く農場で“食べられるインク”を活用した「脱プラスチック野菜直売所」実証実験を開始

鈴木京

2019/12/25(最終更新日:2019/12/25)


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クリエイティブで暮らしに関する課題解決に取り組むノウ株式会社が、東京都練馬区にある白石農園の協力で、エディブルインク(食べられるインク)を活用した「脱プラスチック野菜直売所」を設け、新しい野菜の売り方を試す実証実験を行っている。

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プラスチックフリー社会への転換を

昨今、国や自治体、多くのグローバル企業などが、SDGs(Sustainable Development Goals、持続可能な開発目標)への対応を進めており、2025年までにパッケージリサイクル100%を掲げるなど、世界はプラスチックフリーへの転換期を迎えている。

日本のスーパーで並ぶ野菜や食品の過剰包装の問題が取り上げられるなど、私たち生活者にとって身近なテーマでもある。

都内一、野菜の直売所が多く存在する練馬区の農園で実験

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今回実証実験を開始する練馬区は、東京都内で最も多くの野菜の直売所が存在している。

その練馬区で350年続く農家の白石農園と、ノウ株式会社が連携し、農園に隣接する直売所や出店したマルシェで、プラスチック包装を行わない野菜販売アイディアの実践を進めている。

食べられるインクで生産情報を野菜に直接記載

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具体的には野菜のビニール包装をなくし、代わりにエディブルインクを採用した。

使用するフードペンは、原材料が水、グリセリン、エタノール、クエン酸、それに食用色素を加えてできたイタリア製の“食べられるインクのペン”だ。

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エディブルインクを使って、主に市場に出回らない「B品野菜」に、生産情報を記載した文字を転写したり、顔のイラストを書いたりして、手に取ってもらいやすいようにした。

また、練馬区の野菜直売所を巻き込んだ共通アイコンとして「脱プラスチック販売所 やさいやさん」の看板を制作。看板の材料には、練馬区の古民家で出た廃材を使用している。

黒板描きアーティスト、チョークボーイ率いる手描き集団「What a Hand-Written World!(すばらしき手描きの世界、略してWHW!)」による手書きの看板は、なんとも味があって覚えやすい。

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今回作成した看板や野菜の販売アイディアは、今後、練馬区の協力農家の直売所でも用いて、新しい野菜の売り方を実践していく予定だ。




環境意識を高めてもらうことが目的のひとつ

全国のスーパー、直売所でもビニール袋が普通に使われているが、そういった“普通”に少しでも意識を向けてもらい、環境意識を高めてもらうことが目的の一つ。同社では今後も、練馬区内で環境活動を推進していく見込み。

プラスチックを減らす試みは、生活者である私たちの行動から始まる。身近なところから始められる環境活動に参加してみよう。

ノウ株式会社


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