SUNDRED株式会社は12月9日、「循環型サクラマス」の養殖に取り組む宮崎大学発のベンチャー企業・株式会社Smoltと事業支援の契約を締結した。
元レノボ・ジャパン社長が進める「陸上養殖プロジェクト」
SUNDRED株式会社は、レノボ・ジャパン株式会社・NECパーソナルコンピュータ株式会社の元代表取締役社長・留目真伸氏が代表を務め、「新産業共創スタジオ」を基幹事業としている。
「新産業共創スタジオ」は、同社が「100個の新産業の共創」を目標にスタートした取り組み。そのひとつとして推進されているのが「陸上養殖プロジェクト」だ。
世界の王室やVVIPにも愛されるキャビアの生産を手がける金子コード株式会社の「チョウザメの養殖・キャビア事業」をはじめ、世界で勝てる陸上養殖産業の育成・発展に取り組んでいる。
同社では、各養殖事業者をサポートすべく、企画・生産・加工・マーケティング・データ分析を含む6次化のプロセスを最適化するプラットフォーム機能の整備を進めている。
宮崎大発のベンチャーがサクラマスの水揚げに成功
株式会社Smoltは宮崎大学発のベンチャー企業で、同大大学院農学研究科2年の上野 賢氏が代表を務める。
約7年をかけてサクラマスの品種改良を行い、養殖プロセスを確立。本来寒冷地に棲むサクラマスを温暖な地域で育成することを可能にした。
独自開発の循環型プロセスで高級魚サクラマスの養殖を行い、2019年4月には宮崎県延岡市沖で海面養殖したサクラマスを初めて水揚げすることに成功。サクラマス特有の桜色でさっぱりとした身、ユニークな黄金のイクラが特徴だという。
世界で勝てるサクラマス養殖・イクラ事業を目指す
SUNDRED株式会社では、独自のプラットフォーム機能を活用することで、株式会社Smoltのサクラマス事業をサポート。主に商品化・マーケティングの観点で支援し、日本国内のみならず世界で勝てるサクラマス養殖・イクラ事業の展開を目指していく。
持続可能な地域の地場産業というローカルな視点と、世界展開を目指すグローバルな視点を内包するユニークな取り組みの今後の展開に注目したい。
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