M&Aキャピタルパートナーズ株式会社は、日本の中小企業オーナー向けに、書籍「M&Aで創業の志をつなぐ」を12月23日(月)に出版する。
事業承継でM&Aを選択した、地域も業種も規模も異なる中小企業経営者10人の大きな決断事例を紹介。経営者自らが語る内容の構成になっている。
2025年には6割以上の中小企業経営者が70歳超え
M&Aキャピタルパートナーズ株式会社は、主に中堅・中小企業をメインターゲットとして、事業承継ニーズ、または自社の企業価値の向上を目的とし、譲渡ニーズに対してM&Aの仲介サービスを提供している。
中小企業庁の試算によると、2025年には6割以上の経営者が70歳を超え、全体の約3分の1にあたる127万社が後継者不在、累計650万人の雇用と約22兆円のGDPが失われる危機に直面するといわれている。
リーマンショック後、注目されるM&A
M&Aは、中小企業経営者にとって事業承継の選択肢のうちの1つ。
日本のM&A件数はリーマンショック後の2012年以来、増加し続けているものの、それ以上に廃業が進んでおり、中小企業経営者のM&Aに対する十分な理解や具体的な検討が進んでいないことが考えられる。
そこで、事業承継の課題解決のために企業の将来を考える選択肢として、M&Aに関心をもってもらうきっかけをつくろうと、書籍の刊行に至ったという。
異なる事業の経営者10人の実例を紹介
書籍の中に登場する経営者10人は、そば飲食店やブライダルプロデュース、保育・教育サービスなど、それぞれ異なる事業を展開。企業の維持と成長を目指して、複数の選択肢を検討し、最終的にM&Aの決断を下すまでの経緯や現在をリアルに綴っている。
さらに同書の著者・中村悟氏と元メジャーリーガー斎藤隆氏との対談形式で、「M&Aを提案する前に必ずする3つの質問」をテーマに、現在のM&A市場やネガティブなイメージも多く持たれがちな仲介の現場を分かりやすく紹介している。
【書籍概要】
◆タイトル:「M&Aで創業の志をつなぐ―日本の中小企業オーナーが読む本―」
◆発売日:2019年12月23日
◆著者:中村 悟
◆価格:1500円(税別)/206ページ 出版社:日経BP社
◆書籍紹介ページ
特に理由はないがM&Aを敬遠していた経営者のほか、経営者志望の人にとっても参考になる1冊となりそうだ。
U-NOTEをフォローしておすすめ記事を購読しよう