株式会社スタイル・フリーは12月17日、規格外や傷により廃棄される農作物に対して、生産者と消費者が直接取引できるサービス「única(ウニカ)」の提供を始めた。
生産者の販路拡大や売上向上のほか、消費者の購入機会提供、フードロスの削減に貢献する。
見た目が悪くても同じ味
売れ残りや食べ残しなど、余った食材・食品を廃棄する「フードロス」が社会問題となっている。
同社によると、生産現場で発生するフードロスは、年間約150〜200万トンだという。
基準サイズに合わない、傷がある、色付きがよくないなど、「見た目が悪い」と判断された農作物は廃棄されているからだ。
農作物の生産者にとっては、出荷対象とならない農作物はフードロスとなり、長年課題となっていた。
味は同じでも、見た目で判断され廃棄されてきた農産物を、「ユニークなもの」として販売するサービスが誕生した。
商品や生産者のストーリーを伝える
「única(ウニカ)」は、廃棄対象の農作物を、生産者と消費者が直接取引できるサービス。
廃棄予定の野菜や果物を販売することで、生産者にとっては、販路拡大や売り上げ向上に繋がる。
消費者にとっては、日常では接することのない商品の購入機会となり、フードロスの削減に貢献するとしている。
購入した商品はレビューができ、生産者は消費者からの意見や感想などの評価を知ることができる。
1人の生産者から複数人グループで商品を購入すると配送料を軽減できたり、レシピ紹介や食レポ投稿などの機能も兼ね備えている。
販売者・購入者ともに登録料や年会費などは不要。販売者は1箱から出品でき、取引成立時に販売価格の10%が手数料となる仕組みだ。
生産者や消費者に加えて、社会問題に取り組む個人飲食店なども活用できるサービスとなっている。
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