AI・機会学習技術を活用し水道インフラの保守・点検について、革新的な技術を開発したFractaの最高経営責任者(CEO)である加藤崇氏が、「WIRED Audi INNOVATION AWARD 2019」を受賞した。
新たな未来をもたらす革新
「WIRED Audi INNOVATION AWARD」は、「新たな未来をもたらす革新」をコンセプトに、2016年に米国雑誌「WIRED」日本版が、ドイツの自動車メーカー・Audiと共同スタート。これまで総勢100組のイノベーターを表彰してきた。
4年目を迎える2019年は、加藤氏を含めた20組を選出した。
水道管の破損確率をAIで解析
加藤氏は、2013年11月、自身が共同創業者兼最高財務責任者(CFO)を務める、ロボットベンチャー企業・SCHAFTを、Googleに売却して世界の注目を集めた。
その後、2015年に米シリコンバレーでFractaを創業し、CEOに就任。
同社は水道管に関するデータと、独自に収集した膨大な環境変数を組み合わせることにより、水道管の破損確率をAIにより解析し、水道管の最適な更新時期を導き出すソフトサービスを開発した。
現在、全米50州のうち、22州における50以上の水道事業者に同サービスを提供。配管インフラへの更新投資を最適化し、コスト削減に貢献している。
加藤氏は今回の受賞を受け、「これからもテクノロジーを通じて、カウンター・カルチャーを体現していければと思います」と、今後に対する意気込みを語っている。
「WIRED Audi INNOVATION AWARD 2019」特設サイトでは、加藤氏インタビューページを掲載している。
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