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55,456名の社会人ビジネス基礎力診断テスト、すべてのカテゴリで “ゆとり世代”が1位に。

佐藤優子

2019/12/13(最終更新日:2019/12/13)


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株式会社ラーニングエージェンシーは12月9日、社会人向けのビジネス基礎力診断テスト「Biz SCORE Basic」の受検者55,456名の結果を分析し、発表した。

すべてのカテゴリにおいて、20代後半のいわゆる「ゆとり世代」が1位になった。

100問を90分間で回答するビジネステスト

企業の人材育成を支援するラーニングエージェンシーが提供するビジネス基礎力診断テスト「Biz SCORE Basic」は、組織の中で期待される成果を継続的に出すために必要な知識・スキルのうち、職種・業種・役職を問わず共通して必要な基礎的な力である“ビジネス基礎力”を診断するテストだ。

経済産業省による社会人基礎力をベースに開発し、受検者は4年間で延べ50,000名を突破。診断テストは 「Business Knowledge」 「Planning & Control」 「Communication」 「Thinking」 の4カテゴリ20テーマから厳選された100問を、90分間で解答するWebテストとなっている。

受検者が延べ50,000名を超えたことを記念して、同社はビジネス基礎力の実態調査を行った。

2016年3月1日~2019年9月30日までに受検した55,456名をサンプルに分析した結果を公開した。

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全世代の中で20代後半が平均スコアトップ

年代別で比較すると、最も高スコアだったのは20代後半(54.8点)だ。次いで30代前半(54.2点)、30代後半(53.5点)と年齢とともにスコアが下がる結果に。

とはいえ、年齢が若いほど高得点になるというわけでもなく、最も若手である24歳以下は20代後半よりも2.5点低く、4位にランクイン。次いで5位は40代前半である。

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カテゴリ別で見ても、4つのカテゴリのうち「Communication」「Planning & Con-trol」「Thinking」の3つのカテゴリにおいて20代後半がトップであり、「Business Knowledge」については、年代別傾向2位の30代前半が1位という、ゆとり世代がトップを占める結果となった。

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このほか業種別傾向としては、情報通信業が1位(55.2点)。2位は学術研究、専門・技術サービス業(53.2点)、3位はサービス業(52.7点)に。

1位の情報通信業は4カテゴリ全てにおいてトップであり、とくに「Planning & Control」においては、全体平均1と1点以上の差が出た。

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職種別傾向を見ると、“会計、コンサルタント”などの専門職が1位(56.5点)。2位の医療・介護等専門職(53.9点)、3位の技術職(52.8点)との差は2.6点以上と大きく開いている。

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世代に関係なくビジネススキルを磨き続けるべし

これらの結果により、20代後半以降は、年齢とともにスコアが下がる傾向にあることが判明した。

とくに40代以降のスコアが24歳以下のスコアよりも低いのは、今の20〜30代の社員と比べて体系的にビジネススキルの基礎を習得する機会が少なく、「上司の背中を見て学ぶ」「経験を積んで学ぶ」といった現場主義一辺倒であった時代の影響もあるだろう。

しかし、変化の激しい現代において主体的なキャリア形成をしていくためには、どの世代であろうと幅広く知識・スキルを習得していく必要がある。

40代以降も自ら率先して新しい知識を身につけることが大切であり、20〜30代は積極的に業務外のことを学べるチャンスに飛び込むことで、お互いに研鑽を続けていってほしい。

参照:ラーニングエージェンシー「社会人ビジネス基礎力調査


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