ニュージーランド航空は12月4日、一部の機内および空港ラウンジにて、廃棄物削減のために「食べられるコーヒーカップ」を試験的に導入開始したと発表した。
サステナビリティの課題解決に向けて
同社は、アジア太平洋を含む19カ国50都市以上への直行便を運航。安全性やサービスの質、環境への配慮など毎年様々な面で高い評価を受け、数々の賞を受賞している。
今回は、持続可能な社会を実現するために独自の革新的な方法を模索する中で、ニュージーランド企業「twiice」と協力し、「食べられるコーヒーカップ」の試用を開始した。
植物性由来コーヒーカップ
同社によれば現在、1年間におよそ800万杯以上のコーヒーを客に提供しているという。
提供の際に使用するプラスチックカップを、環境に優しい別のものに代用できないかと、最近すべての航空機およびラウンジにおいて、紙とトウモロコシからできた植物性由来コーヒーカップへと切り替えた。
同時に、客自身が再利用可能なマイカップなどを持ち込むことも推奨し、カップごみ削減への協力を呼び掛けている。
カップはバニラ味
「食べられるコーヒーカップ」はバニラ味で、中の液体が漏れないように作られており、利用客からも好評を得ているそうだ。
同社のシニア・マネージャー・カスタマー・エクスペリエンスであるニキ・シャーヴ氏はプレスリリースで「植物性由来のカップは土に還る素材で作られてはいるが、最終目標はカップを埋立地に持ち込まない状況にすることだ」と述べている。
「食べられるコーヒーカップ」の試用はまさにその第一歩だ。
同社は今後、今回の試用を継続するとともに、実行可能で長期的な新製品の展開も模索していくとしている。
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