インクグロウ株式会社が運営する「事業引継ぎ.net」は、全国の提携金融機関ネットワークを活用し、中小企業の“地域内承継”を支援するマッチングサイトだ。
地元の事業は地元の企業で引き継ぐというコンセプトに、高齢化しつつある中小企業の経営者たちからは「安心感がある」と好評という。
「事業引継ぎ.net」における事業の引継ぎ手(M&Aの買い手企業)登録数は1000社を突破している。
出典:www.hikitsugi-net.com金融機関専用のマッチングサイト「事業引継ぎ.net」
「事業引継ぎ.net」は、地域の金融機関が顧客企業のM&Aを支援するクローズドのマッチングプラットフォーム。
既存のM&Aマッチングサイトと異なるのは、金融機関が連絡や交渉を代行してM&Aをサポートしていく点だ。
金融機関専用のマッチングサイトなので、譲渡側企業も譲受側企業も金融機関との取引先であり、利用者の安心感につながっているという。
地方で事業承継(M&A)が進んでいない現状が背景に
経済産業省の推計によると、70歳(平均引退年齢)を超える中小企業の経営者のうち約半数で後継者が未定とされ、中小企業の事業承継が国家的な問題となっている。
公的機関や民間企業もさまざまな事業承継支援を行っているが、地方を中心に、特に第3者への事業承継(M&A)が進んでいないのが現状だ。
インクグロウ株式会社は、地方でM&Aが進んでいない根本的な原因は、地域内で事業の引き継ぎ手(M&Aの買い手企業)が見つからないことであると考えた。
このような背景から、地域内承継で事業継承問題の解決を目指す「事業引継ぎ.net」が誕生した。
顔が見える安心感が経営者から好評
「事業引継ぎ.net」は、日ごろから良く知る取引金融機関がマッチング相手を探してくれるという安心感を武器に、地域単位で後継者不在企業の受け皿となるインフラ作りを目指す。
インクグロウでは、今後も事業の引継ぎ手(M&Aの買い手企業)ネットワークを構築すると同時に地域内でのマッチング支援を行っていくとしている。
「事業引継ぎ.net」についての詳細は次のWebサイトで確認できる。
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