株式会社日経BPが今年1月に発行した世界的ベストセラー著書「FACTFULNESS」(上杉周作・関美和 訳)が、国内発売後11カ月で50万部の売上を記録。
「2019年間ビジネス書・実用書ランキング」第1位(BookLive調べ)および「2019年間ベストセラー」第1位(ビジネス翻訳書・日販調べ)となった。
大きな影響力を持つ著者
同書の著者は、医師や教育者としての肩書を持ち、タイム誌が選ぶ「世界で最も影響力の大きな100人」のうちの1人でもある故ハンス・ロスリング氏。スウェーデンで「国境なき医師団」を設立したほか、「ギャップマインダー財団」の創設者でもある。
息子のオーラ・ロスリング氏、妻のアンナ・ロスリング・ロンランド氏も共著者として名を連ねている。
誰にでも理解しやすい内容が人気
同書は、ビル・ゲイツ氏や、バラク・オバマ氏などが絶賛したとして、国内での発売前から話題を呼んでいたという。
発売後は、著名人の紹介やテレビ番組で取り上げられるなどの影響もあり、多くの主要書店で売上ランキング1位を獲得し、ビジネス書としては異例のベストセラーとなった。
同書では、「データや事実に基づき世界を正しく読み解く習慣」という教養がテーマ。優秀な人材ほど陥りやすい「思い込み」からの解放により、世界を正しく見るスキルを身につけるという内容だ。最新の統計データを紹介しながら、教育、貧困、環境、エネルギー、人口などといった幅広い分野を取り上げている。
人気を集める最大のポイントは、ハンス氏特有の面白くて分かりやすい解説。「誰にでも直観的に理解できる」ということが、年齢や性別問わず親しまれている要因なようだ。
世界で200万部の売上を出している同書だが、そのうち4分の1が、日本での部数だ。同社は今後も、日本での読者を増やしていきたいとしている。
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