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廃校を物流拠点として活用 ペット用食品会社が広島・安芸太田町で

白井恵里子

2019/12/02(最終更新日:2019/12/02)


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ペット用食材を販売する株式会社Foremaは12月から、広島県安芸太田町にある廃校を配送センターとして再利用し、全国への商品発送を始める。

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駆除された動物を有効活用

Forema社の代表・小泉靖宜氏は、国内で年間約80万頭の野生動物が駆除され、そのほとんどが廃棄されているという実情を、どうにか有益な経済活動に転換できないかと模索してきたという。

小泉氏は全国の猟師や自治体を訪ね歩き、2016年に、害獣として駆除された鹿や猪を「ジビエ食材」としてペット用に販売するオンラインマーケット「Forema」を開設した。

2018年5月からは、このジビエ食材の定額販売「ペットさん定期便」を始めている。

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地域活性化も目指し

事業の拡大に伴い効率的な物流施設が必要となり、同社は「中山間地域の地域活性化にも繋がる物件を」と、設置場所を探していたという。

そこで浮上した拠点が、過疎化が進む広島県安芸太田町で廃校になった、津浪(つなみ)小学校だった。

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校舎の活用方法を模索していた安芸太田町との協議を経て、この場所を物流拠点として本格整備した。

同社は、過疎化が進むこの場所に配送拠点を置くことで、雇用創出、人口流出の抑制、Uターン・Iターンの促進、および産直市場との連携など通じ、地域の活性化を目指す。


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