株式会社ゼンリンデータコムは11月18日、北海道旅客鉄道株式会社(JR北海道)と共同で、GPSが使えない環境のトンネル内でドローンを自動飛行させる実証実験に成功したと発表した。
自己位置を把握しながらの飛行
この実験は、2019年8月6日から8月9日の4日間にかけて、廃線トンネルである北海道の阿分トンネルで実施された。
これまで徒歩や目視で行ってきたトンネル内の検査や点検の一部を、自動飛行するドローンが撮影した画像を活用しての作業に代替した。
今回の実証実験で注目すべきポイントは、非GPS環境下でドローンが安定飛行するという点だ。
このためには、レーザーセンサーやカメラ認識技術などを用い、トンネル内の断面形状を基に、ドローン自らが機体の位置をリアルタイムに把握する必要があるという。
検査の省人化・安全性工場を目指し
2社は、労働力不足を見据えた設備検査の省人化および、作業時の安全性向上を目指し、引き続き研究開発を進めていく。
今後はドローンの撮影画像をAIが解析するなどといった、さらなる技術開発も検討しているという
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