日本能率協会総合研究所は11月20日、同社の調査プラットフォームサービス「MDB Digital Search」で、完全栄養食品市場について調べた結果を発表した。市場規模は2024年に145億円に拡大すると推計している。
人間が必要なあらゆる栄養素を含む完全栄養食品
完全栄養食品とは、糖質やタンパク質、脂質、ビタミン、ミネラル、食物繊維など、人体に必要な栄養素が含まれており、1食分で1日に必要な栄養素の3分の1が摂れる食品。
2013年に米国Soylent社が、人間が生きるのに必要な栄養素をすべて含んだ完全栄養食品として「Soylent」を開発・発売したことで脚光を浴びた。
完全栄養食品は、当初は液体・粉末タイプで提供されており、食事としての満足感が得にくく、継続的な利用を喚起しにくい側面あった。
日本国内では、2016年頃から海外で発売している完全栄養食品を参考に、日本人向けの栄養バランスに調整した商品の開発が始まり、パスタやパンなど咀嚼できるタイプの商品も出回っている。
栄養バランスの高さからダイエットやスポーツでの栄養補給を目的に利用されることも多い。
2024年度の完全栄養食品市場は約145億円
完全栄養食品市場調査によると、完全栄養食品は手軽に十分な栄養を摂ることができるため、仕事や趣味に没頭している人や単身層などからの支持が高い。
今後、需要の拡大とともに商品の量産による低価格が進み、小売店での取り扱いが広まることで、市場拡大が進むと見込んでいる。
完全栄養食品市場調査結果のレポートの詳細は、以下のURLを参照してほしい。
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