凸版印刷株式会社は11月14日、安全教育の一環として危険行動をVRで体験する「安全道場VR」を製造業向けに公開した。
労災ゼロの社会を目指して
同社によると、製造業の生産現場では、AIやIoTの導入で製造プロセスが簡略化しており、スタッフが危険を察知しにくい現状がある。
同社は2010年に安全教育施設「トッパングループ安全道場」を開設し、社内外の研修で約3万人に活用されてきた。
しかし、日本・タイ・中国の5カ所ある施設を訪れなければ受講できないという課題があったため、利便性の向上を目指してVRコンテンツを製作した。
危険をリアルに体験
「安全道場VR」には、労働災害を再現した7つのコンテンツを収録。ヘッドマウントディスプレイ(HMD)を装着して体験ができる。
リアルに危険行動を体感することで、テキストや座学の研修以上の教育効果が得られるという。
▼カッター作業
正しくカッターを使用しなかったことによって起こる、労働災害や刃物の危険性を学ぶ。
▼エアーブロー清掃
エアーホースを正しく残圧処理をする重要性を伝える。
▼可燃性溶剤火災
静電気が可燃性溶剤に引火して起こる火災を再現。
国内50カ所、国外30カ所の同社拠点や社外へ公開することで、安全教育を強化するとしている。
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