横浜市はショートムービープラットフォームTikTokと連携し、「乳がん月間」である10月に合わせて、9月29日から乳がん啓発事業「#胸キュンチェック」プロジェクトを行った。実施報告を11月12日に公開した。
発表によれば、ハッシュタグページ「#胸キュンチェック」には約1カ月間で1090本の動画が投稿され、10月31日時点で、その総視聴回数は9450万回にものぼったという。
他SNSでのシェア数を見ても、TikTokの他キャンペーン平均と比較すると、約3倍多かったという結果になった。
子ども世代から親世代へ情報発信
横浜市は、全国で初めて自治体としてTikTokと連携協定を締結し、2018年9月から医療を自分ごととして捉えてもらうための医療広報「医療の視点」プロジェクトに取り組んでいる。
同市によれば乳がんを発症する日本人女性は11人に1人と言われており、なかでも40~50歳代に多いのだという。
この世代は、仕事や家庭などで忙しいあまり、自分の体のことに関心を向ける時間がなかなか取れないという課題認識もあるようだ。
そこで同市は啓発対象者の子ども世代を中心に、口コミを通じて啓発対象者本人へ情報を届けてもらう間接的情報発信の仕組みとして、今回の取り組みを実施した。
今後もTikTokの強みを活かし
「胸キュンチェック」とは、「例えばネイルなどの定期的な見なしなみチェックと同様に、自分の胸についても関心を持ってもらいたい」というメッセージを、啓発対象者である40代以上の大切な人へ伝えていくということを意味している。
横浜労災病院の千島隆司医師、TikTokerのサラ・コールディさん、乳がん治療経験者であり「SKE48」元メンバーでもある矢方美紀さんらがプロジェクトに協力している。
横浜市は今後もTikTokとの連携協定に基づき、乳がん以外の医療政策に関する広報にも取り組んでいきたいとしている。
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