アメリカでは近年、職業としては発展途上と言われる「eスポーツ」業界で学生がキャリアをスタートできるように、様々な支援を打ち出す大学が出てきたという。
大学が会場のeスポーツイベント
桁違いの稼ぎを叩き出すトッププレイヤーがいる一方で、「eスポーツ業界のオフィス仕事」となると収入や勤務内容などのイメージも曖昧だ。
しかし、最新ゲーム機の登場やオンラインゲームの普及などにより、eスポーツを仕事にしたいと考えている学生は少なくないだろう。
CNN Businessによれば、アメリカでは学生たちがeスポーツで競い合うクラブを運営する大学も多いそうだ。
大抵はカリキュラム外の活動で、大学は関わっていないことが多いというが、大々的なイベント開催なども見受けられ、その影響力が注目を集めている。
Adobe Stock日本でも名門として知られるカリフォルニア大学バークレー校では、ハロウィーンイベントに100人以上もの学生が集まった。有名なゲームプレイヤーとインターネット上でゲームをしたり、ゲームの動画配信をしたりするストリーマーやeスポーツ業界のCEOなどから、現在の職に就くまでの型破りなストーリーを聞いたりしたという。
同大サンタバーバラ校やアーバイン校でも、同様のイベントが開かれた。
奨学金プログラムの試験導入も
アーバイン校は、2016年に専門的なeスポーツプログラムを構築。公立大学では初の試みだった。
同校のウェブサイトによれば、PC専用オンラインゲーム「League of Legends」で戦う同校のeスポーツチームを結成し、そのメンバーを募集しているという。2019年秋には奨学金プログラムも試験的に導入した。
さらに、同校ではキャリアディスカッションの開催などを通じ、学生がeスポーツ業界の仕事に就けるようサポートするとしている。
まだキャリアの積み方が確立していない業界だが、これからの可能性が期待されている。
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