公共のトイレは不特定多数の人が利用するため、害のあるウイルスや細菌が繁殖し、感染症の温床にもなりやすい。
そこで、その問題を解決すべく、中国の大学を出たSum Ming WongさんとKin Pong Liさんが設計を手掛けた、自己消毒ができるドアの取っ手が話題を呼んでいる。
きっかけはSARS
設計者の2人は、2002年から2003年にかけて中国で大流行した感染症「SARS」がきっかけで、今回の取り組みに着手した。
この取っ手は、ガラス管とアルミニウムのキャップから出来ており、UVライトを利用することで自己消毒ができるという。
提供:THE JAMES DYSON AWARD光触媒とは、光が当たると、接触している有害な細菌などを除去することができる浄化材料のことだ。
UVライトは、ドアの開閉により生まれた電気を使って継続的に点灯するしくみになっている。
提供:THE JAMES DYSON AWARD国際エンジニアリングアワードで最終選考へ
このドアハンドルは、「THE JAMES DYSON AWARD」という、学生や卒業4年以内のエンジニアやデザイナーを対象とした国際エンジニアリングアワードにて、優秀賞トップ20に選出され、世界中から集まった学生たちによる作品と競い合っている最中だ。
提供:THE JAMES DYSON AWARD今後、この取っ手が様々な公共施設に現れる日も、そう遠くないかもしれない。
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