株式会社プラストは、全国20歳~35歳の営業職、営業職経験者、営業職希望者を対象に「転職に関するアンケート調査」を実施した。
働き方が多様化した現在、「転職」はさほど珍しいことではなくなった。若手の転職希望者は転職の際、どういった点を重視しているのか、意識調査の結果を見ていく。
【「転職に関するアンケート調査」概要】
▼調査期間 2019年10月9日(水)~2019年10月11日(金)
▼調査方法 インターネット調査
▼調査人数 1100人
▼調査対象 全国20歳〜35歳の営業職、営業職経験者、営業職希望者
▼モニター提供元 ゼネラルリサーチ
給与以外に求職者が重視することとは?
若手社員で転職を考えたことがある人は8割以上
「転職を考えたことはありますか?」という質問には、8割以上が「はい」と回答。転職について意識している人は大多数という結果となった。
転職の際、求職者が給与以外で重視しているのは「ワークライフバランス」
多くの人にとって、転職の際にもっとも気になるのは給与面だろう。給与以外に、転職希望者が重視している点は何なのだろうか。
「転職の際に給与以外で重視することはなんですか?」と質問したところ、「休暇などの福利厚生制度(48.8%)」が最も多く、次いで「希望職種で勤務できるか(17.7%)」「フレックスタイム制度(14.0%)」「会社の将来性(10.8%)」と続いた。
働き方改革の推進により、育児休暇や有給休暇といったワークライフバランスを重視している求職者が多い傾向があるようだ。
会社の文化や雰囲気も重視する傾向
転職の際、興味のある情報は会社の文化や雰囲気
「転職の際、興味のある情報はなんですか?(複数回答)」と質問したところ、「社内環境(57.4%)」「現場の状況(50.1%)」「社員インタビュー(33.8%)」「企業の成り立ち(22.1%)」といった意見が挙がった。
半数以上の求職者は、その会社の文化や雰囲気といった情報に興味を持っているようだ。
ベンチャー企業に6割近くが興味あり
「ベンチャー企業に興味がありますか?」と聞いてみたところ、6割近くが「はい」と回答した。
このことから、若手社員の多くは企業規模よりも、その企業の制度や文化というものに注目していることがわかった。
CSR活動にも注目
また、企業の文化や風土を理解する一つの手段として、「CSR(企業の社会的責任)活動」がある。CSR活動とは、企業がボランティア活動や寄付活動などを通して社会に貢献する活動のこと。
「今勤めている会社は地域貢献や被災地支援等を行っていますか?」と聞いたところ5割以上が「はい」と回答。
CSR活動は、大手企業が行う活動だというイメージがあるが、ベンチャー企業で取り入れているところも増えているという。
「ベンチャー企業で被災地支援や、地域貢献などの取り組みを行っている企業のイメージを教えてください」と質問したところ、「自社の利益だけでなく目的を持って事業を行っている(33.1)」が最も多く、次いで「堅調に収益が上がっている(27.8%)」「社員のモチベーションが高い(21.7%)」「経営者が収益を還元する意識が高い(15.8%)」と続き、企業のイメージアップにつながっているようだ。
売り手市場の現在、良い人材確保のためには、企業側も自社の制度の見直しなどを進め、効果的に自社PRを進めていく必要がありそうだ。
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