一般社団法人シンプルライフ協会は10月31日(木)、国立研究開発法人北海道農業研究センターと共同研究を行っている、ドローンによる直播き栽培の新米品種「N.330」(仮称)を、数量限定でサンプル出荷すると発表した。
田んぼに直接種を散布
同協会によれば、従来の米の栽培方法は、冬の時期にビニールハウスで稲の苗を育て、それを春先に田植えをしていくというスタイルであったが、「N.330」は田んぼに直接種を撒いてもしっかり根付くため、田植え作業の簡略化や大幅なコスト削減に貢献できるという。
今回のサンプル出荷では、北海道旭川市の市川農場を使用し、ドローンで種を散布した。収穫高は、他の田んぼと変わらなかったという。
出典:一般社団法人シンプルライフ協会プレスリリース11月15日から販売開始
ドローンによる直播き栽培では、ビニールハウスを建てる土地やハウスでの栽培コスト、重農機具への投資は不要だ。
散布用のドローンはおよそ200万円。従来の田植えで必要な投資と比べると、大幅なコストカットが実現できるという。
さらに、ドローンを使用することで種の散布にムラが出来にくいうえに、大型機具が入りづらいと言われる棚田や都市菜園での栽培も可能になる。
出典:一般社団法人シンプルライフ協会プレスリリース気になる米の食感はと言うと、食味ランク「特A」を持つ北海道産「ゆめぴりか」と同じ遺伝子を持っているため、モチモチしていて味はあっさりしているのだという。
価格は1キログラム・1200円、2キログラム・2100円(税別・送料別)。
11月15日にオープン予定の同協会オフィシャルサイトなどで販売予定。
出典:一般社団法人シンプルライフ協会プレスリリース同協会はこの取り組みを「地方創生事業の一環」としており、楽しい農業と地方をマッチングすることで、移住や交流人口の向上を目指している。
U-NOTEをフォローしておすすめ記事を購読しよう